住宅ローンの残っているマンションを売却する方法

住宅ローンが残っているマンションを売却することはできるのでしょうか?
結論から言うと「できます」。
できますが、、、ということで詳しく解説しますね。

いつもお読みいただきありがとうございます。
住宅ローン緊急相談室 杉山 善昭です。

今回は住宅ローンが残っているマンションを売却するお話しをしましょう。
住宅ローンは長期に渡って返済が続くので、その間に家を売却する事もありますよね?

その場合、残っているローンはどうすればよいのでしょうか?
そもそも、ローンが残っている家を売ることはできるのでしょうか?
答えを先に書きましょう。
住宅ローンが残っていても、不動産を売ることは問題なくできます。

但し、条件があります。
それは。。。

売却完了時、住宅ローン全額を一括返済しなければならない

住宅ローンの返済が残っているマンションを売却する際に一括で返済する必要があるのです。

一括返済する方法は主に3種類です。(特別編は文末をご覧下さい。)

  1. 手持ちのお金で一括返済
  2. 売却代金を使って一括返済
  3. 売却代金+不足分を足して一括返済

1が出来る方はそれほど多くありません。
現実的には2が一番多いです。

問題は3.売却代金だけでは残っている住宅ローンを全額返済できない場合です。
この場合は、不足分を持ち出さないといけません。

売った代金だけではローン全額支払うことが出来ない場合、どこかから不足分を調達してくる必要があるのです。
では不足分を出す方法を考えてみましょう。

不足分の捻出方法

  1. 預貯金から出す
  2. 親から借りる
  3. 生命保険の解約
  4. 株の売却
  5. 買換先の住宅ローンを多めに借りる
  6. フリーローン等を使って調達

ざっと挙げてみました。
1~5はそれほど説明が要りませんね。

不足分が多額な場合、使いにくいですが、100~400万円程度なら銀行が出している使い道自由な融資があります。

これを利用して不動産を売却する方法もあるのです。
家を売るのに借金をして!?と思う方がいらっしゃる方もいるでしょう。

しかし、建物の価値は年々減っていくわけですから高値で1年売れないことを考えれば、このような選択肢もなくはありません。

一番やってはいけないことは、相場を無視して残債が返済できる金額で販売することです。
冷静になって考えれば分かりますが、相場よりも高い値段をつけて販売しても売れるはずがありません。
買主の立場になってみれば直ぐに分かりますよね。

話を戻しますが、不足分を出すどころか現在のローン自体払うことが難しい。。。
という方もいらっしゃるでしょう。

住宅ローンを返済せずに不動産を売却する方法

「ローンの支払いが大変で、不足分を埋めることなどできない。」
そう言う方の為の、ウルトラC。
任意売却という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
任意売却とは不足分を用立てしなくて不動産を売却する任意売却という方法です。

売却可能な価格で不動産を売却し、返済できるだけの金銭を銀行に返します。
返済しきれなかった住宅ローンは、自己破産で処理をする方法の他、売却後に分割で返済を行う方法もあります。

どれを選ぶかは置かれている状況と債権者の対応次第ですが、必ずしも「こうしなければならない」というものはありませんので、任意売却の専門相談員にじっくりと話を聞いてみてくださいね。
この任意売却の最大の特徴は、手元からお金を出さなくても売却が可能になる。という点です。

但し、任意売却は誰でも無条件に使えるという手法ではありません。
「これ以上住宅ローンの返済を続けるのが困難」という方だけです。

任意売却をご検討し始めた方は任意売却を考え始めた方へという記事がお役に立ちますので、ご興味があればお読み下さい。

この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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