住宅ローンが残っている家を少しでも高く売る方法

住宅ローンが残っている家を少しでも高く売る方法

出来るだけ高く売りたい!

不動産の売主さんなら誰もが願うことですよね。
自宅をなるべく高く売る方法を考えてみたいと思います。

高く売る話の前に、不動産ならではの話をしましょう。

普通の商品であれば、パッケージを刷新したり、顧客層を変えたり、宣伝方法を変える施策ができますが、不動産の場合はそうはいきません。

そもそも、「不動」産という通り、動かない財産です。
場所を変えることはもちろんできません。

普通の不動産であれば、リフォームをして売るなどの工夫がありますが、任意売却の不動産はリフォーム費用を売却代金から捻出できませんので、事実上リフォームをして売りに出すこともできません。

販売チャンネルは、アナログ(新聞など)の宣伝とネットの宣伝です。
新聞は購読年齢が非常に高いので、費用対効果が著しく悪いためほとんど行われません。

結果的に、宣伝はネットになります。

商品(不動産の場所、状況)、宣伝方法を変えることができないのですから、売れない場合に変えることができるのは、価格だけになります。
ただし、売れる努力は必要です。
次から、売れる努力について解説していきます。

自宅を高く売るためのできる方法

荷物を捨てる

誰にでもできる方法をまずはご紹介します。

部屋というのは、当然限りがある空間ですから広げることはできません。
しかし、同じ空間ならば室内にある荷物が少なければ少ない程、広く見えるという視覚効果があります。

1年以上使っていないものは基本的に不要な物。と割り切ってドンドン捨てることをお勧めします。
この時に大切なものは、「一気に捨てようとしないこと」です。

ゴミの日は1週間に2、3回あります。
毎回2袋といった具合に少しづつ定期的に捨てることをお勧めします。

不用品捨て=習慣になるのです。
最初は捨ててもあまり変わらないですが、捨て続けるうちに「あれ!」こんなに広かったっけ?と感じる瞬間が訪れます。

不用品を捨てると不思議なもので、不要なものを買わなくなるという心理的な効果も生まれます。

低くする

不要な物を捨てた次は、低くすることです。

建築の心理学では常識ですが、室内のタンスやテレビなど物の高さを低くすると、部屋が広く見える効果があります。
テレビ台にテレビが載っているのであれば、テレビ台を無くしてしまう(必要なものは捨てることができませんが、、、)という方法もあります。

壁に掛けられたものがあれば取り外してみるのもオススメです。
立ち上がった時の視点の高さになるべく物がない方が、部屋がスッキリ広く見えます。

部屋がスッキリ広く見えると、内覧者にも好印象を与えるのです。

明るくする

暗い色と、明るい色。

心理学的にどちらが広く感じるかと言うと、後者。明るい色です。

お部屋のインテリアは個人の趣味があるので、私から良否を申し上げるつもりはありませんが、「不動産を売る」という観点からはとにかく明るい部屋が望ましいです。

従って、ダーク色の強いカーテンは外してレースだけにするとか、室内にダーク色の濃い洋服をかけないなど簡単に工夫ができます。
また、照明はなるべく照度の高いものに変えたり、赤身が強い電球色の電球から、白色が強い昼光色の電球に変えることをお勧めします。

電球を変える時には「色温度」が高い方を選んでください。
LEDは高価なので不要です。

少しでもきれいにする

掃除する

言うまでもありませんが、きれいな状態とそうでない状態。
お客様の印象はまったく違います。

先ほどの照明にしても、照明器具の傘の部分も少し掃除するだけで、見違えるように綺麗になります。
プラスチックの傘が多いので、台所用中性洗剤がオススメです。

換気を良くする

他人の家に行った際、その家独自の臭いって感じたことありませんか?
これは多かれ少なかれどの家にもあります。もちろんあなたの家にも。

しかし、住んでいる当人は慣れてしまって気が付かないだけなのです。
自分では普通だと感じる臭いも、他人には好かれない可能性があります。
せっかく気に入ってくれたのに、臭いが生理的に無理。。。なんてことになると機会損失ですよね。
これでもか!という位、換気をすることをお勧めします。

ちなみに芳香剤の類でごまかそうとするのはNGです。

訴求力のある案内パンフレット

これは依頼した不動産会社が作るのですが、物件の良さをアピールできていない残念なパンフレットをよく目にします。
また、わざと売れないようにチープなパンフレットを販売協力会社に配布する不動産会社も。

特に会社規模が大きいと、機械的なイメージのパンフレットが出来てしまう可能性が高まります。

広告制限をしない

前述した関連記事をお読みいただくと分かりますが、囲い込みをする不動産会社は販売協力会社の広告を制限してしまいます。
もちろん依頼者であるあなたに内緒でです。

世の中に広く告知をすればしただけ、買い手が見つかりやすくなることは確率論的にも正しいです。

不動産の業界では依頼した不動産会社以外でも広告宣伝活動ができるようになっています。
もしあなたが依頼した不動産会社だけしか、広告活動をしていない場合は注意が必要です。
他社の広告活動を勝手に制限している可能性が高いです。

販売期間中はプライベートの予定を詰め込みすぎない

お部屋の内部を見ないで買うお客様はほとんどいません。
しかも、お客様が内覧に来るのは土日が多いです。
レジャーなどの予定を入れすぎると、お客様が内覧したくてもできなくなります。
もちろん売れる確率が低くなってしまいます。

結果を求めすぎない

お客様が内覧に来ると、結果がどうだったか知りたくなるのは人情ですが、直ぐに返事を出す買い手もそうでない買い手もいます。
「良い返事は催促しなくても来る」ということを意識しましょう。
返事がないのは、検討中か既に検討から外れたという事です。
しつこく結果を催促すると、顧客を紹介している営業マンに煙たがられます。

内覧者に過分なアピールをしない

過剰

内覧者が訪問してきた瞬間から、自分の家の素晴らしい所とアピールする売主さんがいらっしゃいます。
お気持ちは理解できますが、逆効果です。

売り急いでいると誤解されかねません。
内覧者が質問をしてきた際に解答する程度で良いので、過分な接待はしないようにしましょう。

どんな人が買うのか想定する

高い物件を買いたい人はいません。
しかし、希少価値がある物件を高い値段を出して買う人は存在します。

そこでお聞きしますが、あなたは何処にでもある家ですか?
それとも希少価値のある家でしょうか。
どんな人だったらあなたの家を買いたいと思うか想定することが大切です。

部屋の電気は全て点灯しておく

前述したのと重複しますが、暗い家よりも、明るい家のほうが印象が良くなります。
ショールームに行くとこれでもか!と電気がついていますよね。

それと同じです。
内覧者が来た際には全ての電気を点灯させて、明るく見えるようにしましょう。

不動産の一括査定サイトを使った方が良いのか?

簡単に査定額を知ることができる「不動産一括査定サイト」がいくつもあります。
不動産会社同士を競わせることができれば、高値売却も期待できるかも、、、と思いませんか?
不動産一括査定サイトの査定は信頼できるのか?という記事をご用意してありますので、ご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
簡単にできるものが意外とたくさんあったのではないかと思います。

この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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