固定資産税の納付書

新年度が始まって早くも二週間が経過しました。
街を歩けば、着慣れない制服を着た新入生を目にしますね。
ハツラツとした新入生とは逆に、税金のお支払いで困っている方。多いのではないでしょうか。
早い自治体ですと、もう固定資産税の納付書が発送されお手元に届いているのではないでしょうか。
「また税金の通知か。。。」
役所からの封筒を見るだけで、憂鬱な気分になってもおかしくありません。
過去の固定資産税を分割で払っている方、例えば年額の固定資産税が十万円だとしましょう。
二年溜まってしまい、毎月五千円づつ分割で払う約束をした。
冷静な方は既にお分かりだと思います。
そう、「いつまで経っても、払えない。」ということに。
毎月五千円を一年間払うと年間六万円です。
固定資産税の年額は年間十万円ですから、差し引き四万円の未納が年々増えていく計算です。
(念のため補足しますが、この記事において、固定資産税とは、固定資産税と都市計画税を合わせたものです。)
すなわち、破綻に向かっている納付計画で、「破綻の先送り」以外の何物でもありません。
もちろん、納付している方は「いつか何とかしなきゃ」という思いで毎日過ごしていることでしょう。
ここで危険なのは、「毎月少しづつ払っている」という意識を持ってしまうことです。
先に書いたように、いつまで経っても完納できない計画にもかかわらず、「少しづつ納付しているので大丈夫」と思ってしまう事です。
「少しづつ払っていたのに、気がつけば莫大な金額になっていた」
実際に私が任意売却無料出張相談に伺って、よく聞く言葉です。
毎月払っている。
少しづつ払っている。
というあいまいな意識ではなく、固定資産税の未納分がいくらで、毎月いくらづつ何回払いで完納する。と計画することが必要です。
言うまでもありませんが、一年間滞納した場合、翌年の納付額は二倍の納税をしなければ完納できません。
冷静に考えれば誰もが分かる事ですが、一年分の納税ができないのに二年分の納税をする事は非常に困難です。
滞納初期の方から、膨大な金額を滞納している方まで、幅広くご相談を受けます。
頑張って少しでも払う。という感覚論ではなく現実的に数値で検討して行く必要があります。
具体的には、年の課税額、納税の延滞による延滞税、毎月支払い可能な税額をしっかり計算することにより、納付計画が完納に向かっているのか、破綻に向かっているのか判別できます。
もし、破綻に向かっているのなら早急に対処する必要があります。
もし、自分ではどうしたら良いのか分からない。という場合はご遠慮なくご相談下さいね。
この記事を書いた専門家

- 任意売却の専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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