不動産投資失敗事例:最初から破たんは決まっていた!?

今回は、「悲痛な声」をご紹介しようと思います。
人物が特定できないように、地域やお名前はもちろん伏せます。
悲劇は不労所得にあこがれたことから
土地を購入して建てたアパートの総額は約4500万円。
自己資金はなく、親に借りた数十万を元手にし、あとは全額ローンでまかなった。
そこそこ良い会社に勤めていたせいか、連帯保証人無しでも借り入れができたのは良いが、当初の計画よりも大幅に悪条件のローンになってしまった。
そもそも、何の知識もないまま買ってしまったことが原因。
アパート経営の本を読んでその気になり、本の著者のつてで、言われるがまま購入してしまった。
今思えば、その著者はこんな無謀な不動産投資をするバズもないのに。。。
最初の話では、家賃収入でローン払える話だったが、資金計算の見込みが甘く、不動産取得税やらなんやらでどんどんお金が出ていく羽目に。。。
しかも、当初の予定していた金融機関からの融資は借りることができず、計画は狂い、金利も大幅に高い融資しか借りれず、更に返済が厳しくなってしまったことは前述の通り。
正に悪夢だが、現実に目を覚ませば夢でない事を改めて感じる。
眠りは浅いし、目が覚める瞬間は、正に憂鬱そのもの。
通勤途中にある、心療内科がやたらと目に入る。
「あぁ。あの時に買わなければ・・・」
後悔の念が、頭の中をぐるぐる回るが、いくら考えても解決する術はないし、妻を納得させる解決方法もない。
正に八方塞がり。
安定収入を得るはずが、家賃収入だけでは、返済を賄うことはできず、毎月十万近い持ち出し。
気が付けばキャッシングの返済先は数社に上り、既に返済は滞り始めた。
友人にも借金をし、この先も払ってゆく見込みがない。
通勤電車がホームに滑り込むたびに、いっそここで・・・と、バカな考えが頭から離れないくらい、心も疲弊している。
—ここまで—
個人投資家が狙われる理由

心の悲痛が伝わってきますよね。
お気の毒としか、言いようがありません。
不動産投資の営業マン。昔は、法人向けに営業をかけていました。
しかし、バブルが弾けてからというもの、行き先を失った投資用不動産営業マンが、一般個人のサラリーマンを標的にし、次々と、不良資産の不動産を売りつける構図。
「サラリーマン大家さん」という言葉が流行りだしてから、不動産投資失敗による、破たんが急増しているのです。
楽して儲かる話を餌に、何も知らない素人をカタにハメる手口。
破たんすべくして、破たんした事例です。
大変気の毒な話ですが、依頼者は「儲けよう」と思って購入したのもまた事実。
購入する前なら、購入自体を中止することができましたが、現時点ではそれも無理。
できることは、1円でも損害を減らすことです。
まずできることは、任意売却で1円でも高く売ること。
次に、関与した宅建業者への損害賠償請求。
お金だけではなく、心のキズも一緒に回復するように、サポートしたいと思います。
この記事を書いた専門家

- 任意売却の専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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