【第11話】住宅ローン完済割合は驚きの、、、

住宅金融支援機構が発表した統計について、
融資の返済年数と、完済までの年数の関係について任意売却の専門家杉山善昭が解説しています。

こんにちは。任意売却の専門家、杉山善昭です。

今回は、住宅ローンの返済期間、そして完済できた割合のお話をしたいと思います。

住宅金融支援機構が統計を発表しました。私はYahoo ニュースでみましたが、ここに出ているのは住宅ローンの貸出期間の統計と、住宅ローンの完済債権の平均経過で期間というこの2つです。前者の住宅ローンの貸出期間というのは、簡単に言えば何年ローンで組む人が多かったかということです。

30年以下26年以上というのが全体の4割ぐらいでした。その次の第2位が21年以上25年未満。第3位が35年以下31年以上で20.8%でした。これに対して30年以上35年以下で返した人が0.7%ほどしかいないようです。15年程度で返す方が一番多いそうです。

この統計を見ると、当初の予定より短くなっていることがわかります。なぜこれだけ早く返せるのかと言うと、一端を担ってるのが借り換えしてしまった場合であると思います。私も神奈川県に自宅を持っていますが、それを人に貸すことにしました。人に貸す家は住宅金融支援機構の融資は駄目なので借り換えをしました。

借り換えの他には売却というのもあるようです。実際に完済は少数派だと記事には書いてあります。なのでその理由が、借り換えをしたことや、売ってしまった人、それから繰り上げ返済して期間が短くなってた、ということだと思います。私自身も住宅金融支援機構のローンというのは、ネットでやると一回分の元金返済以上だったら手数料なしで返済できます。3ヶ月に1回ぐらい繰り上げ返済ができるので結構短くなりました。完済ではないが、家が無くなった人の中に一定数払えなくなってしまった人がいるわけです。

住宅ローンはいま現時点で借りると、そのローンの年数分の支出を今決めてしまうということです。例えば毎月10万円を30年払うのであれば、今この時点で30年後の支払いを決めてしまうことになります。収入が保障されているわけではないのにも拘わらず、支出は保証されてしまっているというこのアンバランスな状態というのが住宅ローンの本質です。十分気をつけていただきたいです。私は完済ができる見込みがあるのか、今生活が苦しい方達はそこを主眼として考えてほしいと思います。破綻しない程度の苦しさであれば頑張ればいいと思いますが、どう考えても借金増えていくばかりということであれば、もう維持出来ないという判断をして、どうしたら正常な家計になるのかということを考えていただくとよろしいかと思います。実際私どものところに相談に来られる方のお話の大半は、生活が安定するかどうかというところがお話の主になります。

今回はここまでです。また次回お会いしましょう。