【第16話】住宅ローンを払うと貯金ができません不安です

質問:杉山先生はじめまして。番組拝見させていただいています。
先日マスコミで年金が足りなくなるという話を聞きましたが、非常に将来不安です。

というのも私の家は、住宅ローン組んでからほとんど貯金ができません。
どういう風にすれば良いのか教えてください。

 

こんにちは。任意売却の専門家、杉山善昭です。

今回は生活についてのご質問を頂いていますのでお答えしたいと思います。では質問文を読みます。

杉山先生初めまして。番組を拝見させていただいています。先日マスコミで年金が足りなくなるという話を聞き、将来が非常に不安です。というのも、わたしの家は住宅ローン組んでいるのでほとんど貯金ができていない状態でした。どういう風にすればいいのか教えてください。

ご質問ありがとうございます。以前、住宅ローン緊急相談室という別の番組をYouTube でやっているという話をしましたが、まさにこのご質問のように収入と支出のバランスがなんとかやりくりができてる、ということをおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。

収入と支出が同じというのは表向き何となく出と入りが一緒になっていて、やりくりできてるようなイメージを持つかもしれませんが、実はこれは正常な状態とは言いません。どうして言わないかというと、給料から生活費と住宅ローンなどを引いた残りのお金を、将来のために蓄えられる生活が正常な状態と言えます。

このご相談者様の質問の通り、何日か前に政府が「年金は生活を100%担保するものではないので自助努力が必要です。」ということを初めておっしゃっていました。私の記憶が間違っていなければ、実は三年前ぐらいに、十分な水準を確保して支給するという内容を趣旨としてはおっしゃっていました。今回の発表ではそれが事実上出来なくなった、ということを発表したわけです。

このお話は今マスコミでも取り上げられていますが、五年前には年金はいずれもらえなくなりますというお話はされており、有名な話です。

しかし、年金のいいところは今の貨幣価値で納付していたものが将来、例えばインフレ率が今と比べて1.5倍とかになっていた時に、その時のレートで需給がもらえるということです。貯金というのは一万円貯めていれば、150%のインフレがあっても1万円は1万円のままですので、そのあたりは貯金とは違うという性質を持っています。

いずれにしても将来に向かって十分な貯金ができていないということは、非常に危険ですし事実上破綻しています。どういうことかというと、今働いている収入というのは一か月間労働した対価としてもらっています。逆の言い方をすると、1ヶ月働くということは残りの人生の中で一か月働ける時間が短くなるということを意味しています。残りの人生を削って手に入れたお金が行って来いでお金を全部使ってしまっていたら、残りの人生が短くなった分だけ危ないということです。なので、言うことは簡単ですがまずこの意識をしていただくことで、全部のお金を使ってる場合じゃないなという根底をしっかり固めていただくとが大切です。これによりこのお金は使ってもいいのかなという意識が働き、ちょっとこれは浪費しなくてもいいなという意識が働くようになります。

僕がよくクライアントさんにアドバイスすることがあります。カウントダウン家計簿といいまして、収入から最初から15%ぐらい抜いて、レシートをペタペタ貼り、残高がいくらになるかを出す。このような感じで、家計簿をちまちま書くのではなく、ざっくりでいいので一日に使ったお金を引いていきます。そうすると必然的にお金を使わなくなります。

このご質問者さんがご心配なさっていた通り、住宅ローンを払う生活でいっぱいいっぱいで貯金ができないというのは、もう破綻していると思ったほうがいいです。例えば今お子さんが大学に行っていて、その大学に行っている時だけは貯金ができないというのはわかります。なので特別な理由なく貯金ができない、特にいまお子さんが小学生あたりで貯金ができないというのは、非常に危ないと思っていただいたほうがいいと思います。

家を売るというのは最終手段なのですが、まず無駄なお金、かけなくてもいい保険やスペックを100%使ってないスマホを止めたり、週一回しか乗らないような車も、コストが削れると思います。家を捨てるとお金が浮くというのは、僕は自分で戒めの言葉として使っていますが、まずは無駄なものにお金を使わないようにするということが、自己防衛に非常に役に立つと思います。人生長いですが、お年を召してからでは後戻り出来ませんので、是非この機会に家計の正常化を計って頂ければと思います。

今回はこれまでです。また次回お会いしましょう。