60歳住宅ローンが払えない!
こんにちは、住宅ローン緊急相談室の杉山 善昭です。
今回は
「60歳、住宅ローンが払えない!」
というタイトルです。
今回ご相談にお見えになった方のお話を個人が特定できない範囲でご紹介しますね。
目黒区在住K様。
お勤めになっている会社の定年は60歳。
K様がご自宅をお買いになった時代、会社の先輩は定年後も普通に働いており、K様も「みんな70歳くらいまで働いているから、大丈夫だろう。」と思ったそうです。
K様は当時34歳。
35年のローンを組んでも69歳でローンは終了するし、問題なし。と思っていたそうです。
あれから26年。
K様の予定が大幅に狂ってしまいました。
狂ってしまった住宅ローン返済計画とは?
景気の低迷により、会社が定年後の再雇用に後ろ向きになってしまったのです。
仮に嘱託で働くことができても、給料は大幅ダウン。
とても生活できる額面ではありません。
どうしよう。。。
悩みが頭の中をグルグル回り続けましたが、良い解決方法は浮かばず、ネットで住宅ローン緊急相談室を見つけた。という経緯です。
私がシュミレーションをした所、現在の支払い、収入のまま行けば、21ヶ月後に蓄えが枯渇し、破綻する事が分かりました。
K様の予想通り、このままでは破綻してしまうので、手を打たなければいけません。
どのような解決方法があるのでしょうか?
住宅ローン破綻の解決方法の順番
病院に行くと、まず身体の診察をして、それから治療法やお薬を決めますよね。
不動産も同じです。
まず、不動産と依頼者の状態を確認します。
それから、解決方法です。
因みに不動産は特に問題となる事はありませんでした。
K様の住宅ローンですが、ある程度返済が進んでいる事から、売却代金から残債務を引いても、ある程度のお金が残りそうでした。
では、売却をすればいい。というのは早計です。
売却をすれば、どこかに引っ越すことになりますから、家賃がかかります。
もし、住宅ローンと同じ程度の家賃なら、破綻の時間を遅らせるだけで、意味がありませんよね。
長年住んでいた家ですから、「極力引越しをしたくない」というお気持ちも当然あります。
解決方法の順番ですか、まず最初に親子間売買ができないか検討することにしました。
お子様が購入してくれれば、引っ越す必要ありませんからね。
しかし、この案。
実現困難でした。
K様のお子様は海外に赴任しており、日本に帰る予定もなかったので、無理もありません。
次の手です。
これがダメなら、普通に売却するしかありません。
投資家への売却を検討しました。
つまり、一旦売却をするけれど、同時に賃貸借の契約も結んで、住み続ける。というものです。
この場合、問題となるのが、やはり「家賃」です。
家賃が住宅ローンの返済額と変わらないのなら、意味がありません。
今回は、返済が進んでいて、残債が少ないこともあり、売却代金をある程度抑えれば、その分家賃水準も抑えられるので実現可能でした。
では早速、投資家を探す。。。
とはなりません。
まだ検討しなければいけないものがあります。
売却した後のこともしっかり検討
検討しなければいけないもの。
それは、「税金」です。
売却したことにより、莫大な税金がかかってしまうと大変です。
購入した金額、不動産の名義、居住状況等からおそらく問題ありません。
税金の分野は税理士ですので、後日念のため確認を取ることにしました。
この案件はこれで、スタートが切れます。
できるだけ、K様と気が合いそうな投資家を見つけたいと思います。
この記事を書いた専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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