市街化調整区域でも任意売却成功【来店回数0回】

jirei6.1

◎このような状況でした

【債権者又は金融機関】
東京三菱UFJ(エムユーフロンティア債権回収)
【お支払いができなくなった理由】
契約社員期間が切れて再契約できなかったため
【滞納期間】
4ヶ月
【相談者の希望】
引越し代の捻出、税金の精算

◎解決へのポイント

●銀行の同意
●税金の差押さえ
●不便な立地

◎解決までの流れ

住宅を購入してからわずか2年半で破綻という案件でした。
元々、借入に無理があり私が見ても「なぜ当時このような借り入れをしてしまったのか?
疑問でした。

借入からある程度返済が進んでからの破綻の場合、債権者の同意が得られやすいのですが、融資実行から破綻までの時間が短すぎて、債権者の同意が取りにくい状況にありました。
下手をすると、当時の借入自体に何か問題がないか調査が入ってもおかしくない状況です。
実際に購入当時の売買契約関係書類を確認すると、かなり問題があるようなことを当時関与した不動産会社が行っていたことが疑われました。

この点を問題にして不動産会社の追求をする方法も考えましたが、その後の調査でその不動産会社はとっくに倒産していました。

この方は、ずっと勤めていた会社(契約社員)か再度、契約をしない旨を通告されたそうです。

これが引き金で一気に破綻。債権者との交渉が始まり、一つ一つ丁寧に説明をし理解を得るように進めました。

当初はスピード破綻に懐疑的な債権者でしたが、次第に担当者も理解を示していただき、スムーズに販売活動金額が決定したことは幸いでした。

この物件、最寄り駅は金沢文庫駅なのですが、駅からバス便の場所で更に市街化調整区域という立地。
市街化調整区域と言っても、従前から宅地であった為建替え等の問題はなかったのですが、近くに商業施設、医療施設、教育施設がないので、一般の方のマイホームをして売却するためにはネガティブな要素がたくさんある物件でした。

しかし、不動産の場合は例えそれが不便な場所であっても場所を移動させることはできません。
であるならば、不便な場所ながら、住宅設備や日当たり、ゆとりのあるカースペースなどをアピールし販売をしました。誤算だったのは、税金の差押さえの解決方法が決まった後に、新たな税金参加差押さえが入ってしまった事。

仕切り直しを余儀なくされました。
本来は税金の差し押さえが入らないようにケアするところですが、今回のケースでは失業中で日々の生活費もままならない状態。行くところまで行くしかありません。
せっかく、売買契約の一歩手前まで進めた商談は流れてしまいました。再度、販売活動を行い程無く、新しい購入希望者が見つかり任意売却を成功させました。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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