年金だけでは2,000万円足りない!人生100年時代に何が必要か?~任意売却の専門家が破たんしない方法を解説~

こんにちは、杉山善昭です。
先日麻生大臣が、年金だけでは2,000万円足りない。とコメントを発表しました。

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年金は十分な額を給付するというはずが一転

私の記憶が間違っていなければ、小泉内閣の時に社会保障を充実させるために社会保険等を負担を段階的に上げると決め、実行しました。

傷みを伴う構造改革というフレーズ。記憶にある方も多いと思います。
結果10年程度、右肩上がりで我々の負担が増えたのです。

安倍総理が「年金は十分な給付ができるようにします」と仰っていました。
ところがどっこい、麻生大臣がちゃぶ台返しをしてしまいました。

政府がテスト的に年金危機感をぶちまけてどういう反応を国民がするのか?試したのではないかと私は感じました。

大臣がコメントしたものは、
「年金だけでは十分な生活ができません。
シュミレーションによると毎月5万円足りません。

結果、一生涯で2,000万円不足するので、自助努力が必要になります。」という内容。

事実上、政府が「年金制度が崩壊しつつある」ことを発表したことになります。

私は政治的は話をするつもりはありません、政府のやり方の是非を問うつもりもありません。
年金制度の是非についても同様です。

ただ、一つだけ言えるのは、現実問題、何らかしらの対応をせざるを得ないという点です。
政府が悪い、社会が悪いと言っても何も変わりません。

そういう社会であることを認識し、それを知った個人はどうすれば良いのか?

ここがもっとも重要です。

私が総理大臣になれば、消費税を上げない。
社会保障は充実する。
無駄な公務員はリストラする。
いう事は簡単ですが、総理大臣になれるはずもありません。

個人で国や社会を変えられないのなら、自分を変えるしかありません。
個人的な力でどう危機を乗り越えるのか?

分かっているので対応する必要があります。
端的に言えば、年金がどうなろうが自分の生活が破たんしないようにする。

一生働くというのももちろん「個の力の充実」です。

個の力を確保することが、自分自身でできる最大の防御策です。

今多くの人が会社に勤務しています。
表現がやや厳しいかもしれませんが、会社に勤務するという事は、決められた時間、会社にいれば報酬を得ることができるということです。

しかし、「会社に所属していることに依存」していると危険です。
働き方改革で、労働時間がバッサリ切られてしまった方、役職定年になり所得が激減してしまった方。

私どもの事務所に、たくさんの方がご相談にお見えになります。

勤めている会社に収入を依存する収入モデルは、その会社に生殺与奪権を握られていることを意味します。
会社がどうなるか?によって、自分の生活が大きく左右されてしまうのです。

勤務先の会社がダメなら違う会社に行けば良い。という事ができる人は「個の力」がある人です。
個の力があり、かつ誰の目にも見えるようにすることが重要で、これは毎日の積み重ねの中でしか生まれません。

実際、会社に依存している人は、今まで残業代が十分得られていたのでこれからも残業代を得られるであろうという思考の元に、消費を組み立ててしまう事が多いです。

私が、任意売却の相談者に申し上げていることがあります。
それは何かと言うと「収入は幻、支出は現実」という事実です。

住宅ローンは将来も得られるであろうという幻を元に、毎月の返済をいう現実を決定しています。
35年間何事もなく平穏無事で行ける保証はどこにもないにもかからずです。

老後の準備

保証がない収入を少しでも安全担保するためには、個の力をつけることです。
昨今副業が認められるようになりました。

先日みずほ銀行も副業を認めると発表しました。

みずほフィナンシャルグループ(FG)の坂井辰史社長談
みずほFG社員の副業を含めた兼業を今年度から解禁したいと考えています。社内における競争原理で考えるのではなく、70歳、80歳まで自己実現していくためのスキルをみずほで身につけてほしい。

出典:日経ビジネス

空いている時間を使って、スキルを上げることが将来の生活を豊かなものにします。今回の麻生大臣の発言は、国からのヒントだと受け止めて給料に依存しない人生設計をしてみてはいかがでしょうか。

それからもう一つ、家計のデトックスも併せて行うと効果が倍増します。

将来の不安を煽った詐欺まがいの不動産投資ビジネスが横行

今回、国が発表してしまったことで不動産投資を行っている事業者は、もろ手を挙げて喜んでいます。
国がお墨付きを与えてしまった格好になったからです。

不動産投資を行う事業者は、見込み客を集め、セミナーで将来の不安を煽り、収益性の悪い不動産を売り込むというスキームでビジネスをしています。

実際、カボチャの馬車×スルガ銀行などの事件が起こりました。
私の事務所にも甘い話にのって失敗したという相談が後を絶ちません。

この不動産投資。
元々、オレオレ詐欺をしていたグループが数多く流入しているという話も耳にします。

  • 節税
  • フルローンOK
  • レバレッジ

この三つの言葉が頻繁に出る不動産投資話には載らない方が賢明です。

当事務所では、不動産投資適正診断をしております。
「本当に買っても大丈夫かな?」と思ったらご相談ください。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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