税金も住宅ローンも払えない。どうしたらいいか分からないというご相談事例

八王子今回はご相談は八王子から寄せられました。

こんにちは任意売却のエージェントの杉山善昭です。

ご相談の概略を簡単に説明しましょう。
頑張って住宅ローンを支払い続けてきて、残りは数年。
しかし、職を失い収入はほぼゼロ。

ここ数年は、既に独立して所帯ももっている長男が住宅ローンの支払いを肩代わりしている状況。

長男としては、なんとか実家を守りたい一心で払い続けてきたのですが、一つ思わぬ落とし穴がありました。

それは、固定資産税。

溜まりに溜まった固定資産税は百数十万円。
遅れた税金に対する延滞税が、日々雪だるま式に増え続けている状態。

長男の世話になっていて片身が狭い思いをしている本人。
固定資産税まで払ってくれとは、口が裂けても言えず、ずるずると今日まで来てしまった。
という状況です。

さて、実家を守りたい長男と、どうしてよいか分からない本人。
どのように考えていけばよいのでしょうか?

答えはシンプルです。

どうしたら、本人の生活が正常化するのか?
という事に尽きます。

今回のケースでは、長男が住宅ローンを払っているのですから、本人の持ち出しは固定資産税だけです。

ご相談の不動産の固定資産税は、月額で平均すると月1万円。
その月1万円の支払いができないわけです。

1万円分家計が赤字になるのなら、長男があと1万円援助すれば、家計は収支ゼロで何とかなります。

長男も自分の生活がありますので、住宅ローンの他に更に1万円の負担はできないかもしれませんね。

誰も、1万円の負担ができないのなら、ご自身の生活は破綻します。
いや、自力で住宅ローンを払っていけないという時点で、残念ながら既に破綻していると言ってもよいでしょう。

周りの人が支えることが出来るうちは、それでもよいかもしれませんが、支えている人の生活はとても苦しくなりがちです。

今回は幸い売却すれば、余剰金が出ると見込まれますので、売却後、公営住宅などに入ることをおすすめしました。
不動産を所有していると、公営住宅には入居することが出来ませんが、売却すれば入居できますし、金銭的余裕がなくなれば、生活保護も受けることができますしね。

このように、本人の周りの人が支えているケースがよくあります。
しかし、言い方が厳しいかもしれませんが、破綻を先延ばしにしているだけで、根本的な解決になっていないことが多いです。

根本的な解決ができないと、本人はもちろん、周りの人も疲弊してきてしまいます。

どうすれば良いのか分からない。という方は当事務所までご相談ください。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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