離婚からの任意売却相談

所沢駅
今回は埼玉県からのご相談です。

結婚を機にマイホームを購入したのですが夫婦仲が悪化し、わずか三年で離婚に。
妻は子供は家から引っ越し、今は一人で4LDKの家に一人暮らし。
もともと共働きで家計をまわしていたので、あっという間に住宅ローンの支払ができなくなってしまった。

住宅ローン以外にも負債があり、1年半前に民事再生法による債務整理をしたが、分割払いの約束だった弁護士料の支払いにも困る状態。

もうどうしてよいのか分からない。。。

という内容でした。

任意売却の相談現場ではよく聞くお話です。

どうしてこんな事になってしまったのでしょうか?
要因としてはいくつもあるのですが、直近の要因を一つあげましょう。

それは、民事再生をした。という点です。
念のため「あること」を確認したらやはりそうでした。

「あること」がなんだかお分かりになりますか?

家計の見直しをしなかったことです。

民事再生手続きだけをして、生活状況は確認も見直しもしなかったのです。
そのため、民事再生が認められても、家計は赤字体質のままだったのです。

複数の借金を抱えていると何が何だか分からずお金に追われる生活になってしまいます。
そんな時に民事再生という方法を知ると、今の返済よりも楽になるからこれならやっていける!という感情をいただいても無理はありません。

しかし、注意が必要です。

このサイトでもよく書いていますが、任意売却をするのも、家を貸すのも、民事再生をするのも、全て手段にしか過ぎません。

重要なのは、何のためにこれらをやるのか?ということです。

「生活の正常化」のために他なりません。

生活が正常にならないのなら、民事再生をしても結局お金の無駄遣いです。
キャッシングをして住宅ローンを払うのと同じ。

今の返済よりも安くなるから、大丈夫と思うかもしれませんが、それは残念ながら違います。
借金が膨らんだ根本的な理由を解決しない限り、本当の意味での解決になりません。

病気もそうですよね?
生活習慣が原因で、肥満になり高血圧になった時に、血圧を下げる薬だけを飲んでも完治しません。
肥満にならない生活をすることが必要であることは誰もが分かることではないでしょうか?

残念ながら、当時民事再生をした専門家は、そういった点に配慮しないでただ単に手続きだけをしたのでしょう。

マイホームは古くなればなるほど、一般的に価値が下がります。
見切りを早くつけたほうが、高く売れ、イコール借金を多く返すことができます。

借金を多く返すことができれば、後の生活は楽になります。
また、そもそも現在の住宅ローンの返済をする為に十分な収入がなければ、この先もずっとお金の苦労をする羽目になってしまいます。

見切りをつけることは大切なことです。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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