【体験談】任意売却をしてから離婚したいが話が進まない
こんにちは、アシスタントのあゆみです。
今回は、離婚をしてから任意売却をするのか?
任意売却をしてから離婚をするのか?
どちらが良いかを事例と共に学びたいと思います。
杉山先生よろしくお願い致します。
はい、よろしくお願い致します。
離婚か任意売却、どちらを先にやったほうが良いか?
実際のご相談の現場でもよく聞かれます。
このページの目次
離婚にあたって住宅ローンが残っている家を売却したい
債権者からリミットを迫られた任意売却があります。
このご相談は以前、別の会社にご相談していたそうです。
離婚が絡む任意売却で、ご夫婦間の調整がつかず話が進まなかったとのこと。
なぜ、話が進まなかったか?
依頼者にお話しを聞いていくうちに、見えてきました。
受任した不動産会社から依頼者が説明されたことをひとつひとつ聞いていくと、どうやら、理屈と省略化が原因ではないかという事が見えてきたのです。
<任意売却するなら離婚前>は大正解
先生、離婚と任意売却。
どっちを先にするのが正解なんでしょうか?
すべての事例でこれだ!という正解はありません。
ケースバイケースなのですが、それでも任意売却を先にする方が良いと私は考えています。
離婚お金の三大要素+1というものがあります。
三大要素というのは「財産分与」「慰謝料」「養育費」です。
プラス1は「婚姻費用」といい、今までの生活を維持するためのものと考えてください。
このサイトは、離婚のお金を詳しく解説する所ではないので、この辺にしておきます。
今まで頼んでいた不動産会社がより話を混乱させていた
離婚の際に一番やってはいけないことは、養育費を払わない代わりに住宅ローンを払うとか、
ひとつひとつの要素別に話をするのではなく、全部をごちゃごちゃにしてしまうことです。
もっとも、不動産会社は弁護士事務所ではありませんから、離婚の条件を仲立ちすることは根本的にできませんが。
このご相談の場合、以前依頼していた不動産会社は当事者同士の間に入ってやっていたそうですが、弁護士法に抵触する可能性が非常に高いです。
任意売却が進まない大きな理由はこじれた夫婦の関係
法律的に正しいか正しくないか?という要素はもちろん大切ですが、その前にもっと大切な事があります。
それは、人間は感情の動物だということです。
例え、法律的に正しいことであっても、その相手が言う言葉をそのまま受け入れられないこと。
誰にでもあるのではないでしょうか?
「あの子が言う事はどうしても納得いかない」
確かにアルアルですよね。
そうなんです。
受け入れる気持ちになっていないと、話しがスッと入って来ないのです。
特にマイナスの感情が働く離婚の場合は、どちらかがヤケクソになってしまうと、完全に暗唱に乗り上げてしまいます。
離婚協議が整わないまま数十年の夫婦(と呼べるか分かりませんが)がいる事は、みなさんご存知の通りだと思います。
諦めかけていた時に奥様が偶然弊社を偶然発見し、ご依頼いただいたのです。
そもそも任意売却とは
任意売却とは、返済が不可能となった不動産について銀行が裁判所で強制的に不動産を売却する前に、自主的に不動産を売却することを言います。
先生!
言葉が難しくて分かりません><
そうですよね。
図で説明した方が分かりやすいと思いますので下の図をご覧ください^^
つまり、銀行の思い通りにさせないで自分で売っちゃうってことですか?
表現の問題はありますが、概ねそうです。
何もしなければ自動的に売却されてしまうのですが、それを止めて自主的に売却活動をするのです。
任意売却は、裁判所で売却される前に、自主的に売却することですから、「時間的制約がある」という点が最大のポイントです。
任意売却のメリット
先生!
裁判所の手続きを無理やり止めるなんて、本当にできるんですか?
本当は何かマズい事も隠してませんか?
もちろん物事は何でも表と裏。
つまりメリットとデメリットがあります。
両方正しく知って、判断したいものですよね^^
詳しくは各項目のページをご覧いただくとして概略だけ触れておきますね。
任意売却のメリット
- 一般的に競売よりも任意売却の方が高く売れる
- 借金が払えずに売るということが公表されない
- 室内写真などが公開されずに済む
- 引越の時期など買主と相談できる
- 一般的に売却後に残る借金を減らせることができる
その他、任意売却について詳しく知りたい場合は、こちらの記事もご覧になってみてください。
任意売却のデメリット
さっきの話を見たら任意売却って良いことだらけ♪
って思たのですが、デメリットもあるのでしょうか?
はい。もちろん良い所も悪い所もあります。
大切なことは「両方を知った上で判断すること」です。
任意売却のデメリット
- 銀行や保証会社との折衝、手続きがあること
- 必ず成功するとは限らないこと
- 時間に限りがあること
- 任意売却業務に対応できる不動産会社が少ないこと
- 内覧時の立会い等があること
以上、概略だけですので、詳しくお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。
今回は任意売却で解決しました
以前に依頼していた不動産会社が任意売却に失敗しているだけに、弊社が不動産売却についての受任通知を相手側や債権者も送っても「本当にできるのか?」という冷たい対応でした。
確かにご夫婦間の意思の疎通もなかなか困難で、正直「このままだと厳しいな」と感じました。
そこで、少しやり取りに工夫をしたところ、ゆっくりですが進み出したのです。
私がとった方法は至ってシンプルでしたが、効果は絶大でした。
先生!
どんなマジックをつかったんですか!?
まさかマジシャンとか。。。
トランプのマジックもできません(笑)
相手を説得しようとしなかっただけです。
説得というのは、自分の思い通りにすること、若しくは依頼者の思い通りにすることです。
私が逆の立場だったら説得されたくありません。
私がされたくないことを、相手にしたって嫌がられるだけです。
説得しないと進まないのでは?と思いますか?
実は違うのです。
説得しない代わりに説明するのです、しかし結果は求めません。
結果を求めないから説得する必要はないのです。
これは、アドラー心理学者の考え方で私の考えにピッタリです。
自分の子供にも使っています。
この記事を書いた専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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