民事再生(個人再生)中の任意売却

頭を抱える女性

上記の動画からも記事の内容をご覧いただけます。

立ち直れるはずだったのに・・・

「以前多額の借金があって民事再生したのですが、やっぱり払いが厳しくて。。。」
最近このようなご相談が増えています。

—いきさつ—
住宅ローンを組んでマイホームを購入したが、その後支払が厳しくなり、キャッシングや消費者金融などで借り入れをして凌いでいた。
特にリストラや給料体系に変化があったわけではなく、思ったよりも重い固定資産税の負担やそもそも貯金ができる体質でない状態でマイホームを購入してしまったことが原因。
とうとう借り入れができなくなり行き詰ることに。

弁護士に相談したところ、民事再生という手続きを進められた。
今の家に住み続けることができるし、住宅ローン以外の借金が最大5分の1になるという。
せっかく購入した我が家。できれば手放したくない。
ご近所の体裁もあるし、妻の友達にも言い訳したくない。
幸い相談した弁護士。
本来一括で払うべき40万円の費用も分割で良いという。
断る理由はなかった。即お願いした。

民事再生が認められ1年半払ってきたが、やはり家計は楽にならず、お金の苦労が絶えない。
—ここまで—

お金の悩みが続くのは、精神的にも本当に厳しく辛いですよね。

結論から言うと、民事再生中でも当事務所では任意売却をすることは可能です。
その点は安心してください。
但し、言うまでもなく、「民事再生手続きの申請中」の場合はできません。
民事再生の申請をしてる途中というのは、自宅を残しながら住宅ローン以外の負債を圧縮するのですから、自宅が無くなってしまう行為はできません。

このページで解説しているのは、「民事再生の申請中」ではなく、「民事再生許可が下り、再生計画により返済をしている途中」に任意売却ができるか否かのお話になります。

任意売却ができるかどうか考える前に考えること

任意売却の話を進める前に、「民事再生ができたのに、あなたがどうして今、お金のことで悩まなくてはいけないのか?」について考えてみたいと思います。

なぜ、今更そんなことから始めなければいけないのか?
実は、病気と同じで病原体を発見しなければ、完治しないからです。

あなたは、なぜ、民事再生ができたのに、今、生活が苦しいのか?その理由、分かりますか?

私の経験上、その多くは「民事再生自体に意味がなかった」ことが原因です。

根本的なことですが、住宅ローンを組む時点で、ローンの借り入れは無かったはずです。
なぜなら、住宅ローンの審査において、既存の借り入れがあると審査に悪影響を及ぼすからです。

具体的に例を出すと、例えばある銀行では毎月44,000円の車のローンがある人の場合、住宅ローン換算で1000万円の借り入れと同じ扱いされます。
つまり、その人の借り入れ限度額が、3000万円の場合、マイナス1000万円で住宅ローンの貸出可能額は2000万円に減額されてしまうのです。

話を元に戻しましょう。
そのため、いまあなたが抱えている住宅ローン以外の借金は、住宅購入後に発生したということになります。

住宅購入後に借金をしなければいけない理由。

それは、「あなたの収入では、住宅ローンの支払をすると満足な生活ができない状態だった」ということになります。

普段の生活が赤字の状態で、借り入れをしたらどうなるでしょうか?
誰にでも分かる話ですが、借入金を返済することは不可能です。

毎月の家計が赤字で、お金が足りないからといって、どこからお金を借りても、毎月の生活が赤字である以上、返済原資がない。ということです。

あなたの民事再生が失敗した理由

ここまでくると、もうお分かりですね。
民事再生は、現在抱えている住宅ローン以外の借金を圧縮して、返済額を減らす効果がありますが、そもそも、普段の生活が赤字だから借金が増えたのです。

従って、民事再生を行って借金が圧縮できても、「赤字家計」という要素がなくならない限り、生活は正常化せず、あなたはずっとお金の悩みから解放されないのです。

あなたに必要なのは、民事再生という手続きそのものではなく、「あなたの収入では、住宅ローンの支払をすると満足な生活ができない状態だったことを改善」することなのです。
これができない限り、生活が破たんするのは無理もないことなのです。

民事再生は、「手段にしか過ぎず、目的ではないのです。」

本来は、民事再生の相談を受けた専門家がこういった話をしなければいけないのですが、残念ながら、手続きだけ行う専門家がいるのも事実です。
そういう意味では、あなたの運が悪かった。ともいえます。

民事再生中の任意売却

さて話を元に戻しましょう。

民事再生中でも、任意売却をすることはできます。
当事務所では、任意売却の業務をメインとしておりますので、ご依頼があればもちろん、任意売却の可否の判断からサポートなどワンストップで対応可能です。

しかし、任意売却の専門家だからこそあなたに伝えたい。
「任意売却も手段にしか過ぎない」ということを。

正常な家計。つまり、黒字家計です。
毎月お金が増えていく、毎月貯金通帳の残高が増えていくような生活をするために、任意売却が必要なら、喜んでお手伝いをします。
ただ単に、任意売却をすれば良いわけではありません。

当事務所では、単に任意売却を成功させる事務所ではなく、「あなたの生活を正常化するための任意売却」を成功させる事務所です。

話を戻しますが、任意売却はできますが、無条件でできるという訳ではありません。

まず、残っている住宅ローンが全額払えるのか?払えないのか?

払いきれない住宅ローンをどうするのか?

売却するとしたらいくら位で売却できるのか?

総合的に勘案されます。

あなたの家が任意売却できるかどうか?個別に状況を伺ってアドバイスすることができます。

まずは無料の電話相談でご相談下さい。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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