【体験談】横浜市港南区からリスケ失敗のご相談

返済表

今回のご相談者はリスケジュールをなさった方からのご相談です。

20年前に買った上大岡駅近くのマンション。
新築から11年目に金利が一気に4%に上昇したことにより生活困難に。

リスケが大失敗!立て直せるはずの計画が破たん

銀行と相談して、利息だけの支払いにしてもらった。
期間は3年間。
あっという間に3年間が過ぎ、元の返済以上の返済をしなければいけない事態に遭遇。

とても払えないので、本来35年払いの住宅ローンを50年払いにしてもらった。
完済年齢は93歳。
毎月13万円の返済。とても無理。

リスケしたことにより、苦しみは増えたが返済した金額があまりに少ないことに気が付いた。

現在残っている債務は約1,900万。
93歳まで払うと、全部で約5,000万程度になる見込み。

そんな思いをしてまで、このマンションを維持することに何の意味があるのか?
今、手放したとしたらいくら位で売れるのか?を調べてみたところ、一昨年、900万円で売れていると知った。
普通に考えればそれから2年経っているので、更に安くなっていることは簡単に想像がつく。

手放したいが負債は1,900万、売れるのは900万以下。
更に親が保証人になっている。

親に迷惑はかけたくない。

この先どうすれば良いのか?
ぜひ先生に相談したい。というものでした。

できる事とできない事を冷静に判断することが解決への最短ルート

分かれ目

長期間に渡って、頭を悩ませたことがヒシヒシと伝わってきますね。
こんにちは、任意売却の専門家杉山善昭です。

昔から今現在まで、悩みから解放されなかった一番の原因は、ジャッジしなかったことです。
確かに、せっかく購入したマンションなのでなるべく維持したい。ということは私にも理解できます。

しかし、金利が4%に上がったことは公庫を借り入れしているならば、購入当時から分かっていたことです。
いろいろな背景はあると思いますが、4%に金利がアップした際や返済期間延長のリスケをした際に、「継続することは無理だ」と判断すべきでした。

リスケをする人が考えるべきことを以下、動画で解説しておりますので、ご参考までに。

そう書くと、昔の事を言っても仕方ないじゃないか。というご意見もあろうかと思います。
確かに、昔の事を言っても何も解決はしないことは私も十分理解しています。

しかし今回の場合、私の経験上の話ですが原因がどこにあるのか?について理解しないとこの先、より良い解決方法があっても選択ができない、できにくいのです。

「今まで判断できなかった結果が今の苦難の原因」であることをベースに考えることが何より重要です。

判断できずに先延ばしにしてしまった大きな要因は、保証人の存在だと思います。
保証人に迷惑をかけたくないから、問題を先に先に送ってしまったこと。理解できます。

しかし、この先、93歳まで毎月13万のローンが払えるとは、常識的に考えられません。

絶対という言葉を使うのは好きではありませんが、このままいけばほぼ確実に破たんするでしょう。

93歳という年齢は、日本人の平均寿命をはるかに超えた年齢ですから。
当然、健康で働ける年齢は更に短くなります。

実は、保証人の立場は相続されます。
今回はお父様が保証人ということですが、お父様がお亡くなりになれば他のご兄弟が保証人の立場を相続することになります。

実は、保証人の立場は相続されます。

今回はお父様が保証人ということですが、お父様がお亡くなりになれば他のご兄弟が保証人の立場を相続することになります。

つまり、ドンドン被害が拡大するのです。

住宅ローンは払えない。でも保証人には迷惑をかけたくない。
残念ながらこれは成立しません。

できないことをしようとして悩んでも、できないものはできない。

この事実に向き合いましょう。
但し、任意売却によって、保証人に迷惑をかける金額を減らすことは可能です。
まったく迷惑をかけないことは不可能ですが、その被害を少なくすることは可能です。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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