不動産が競売になる時のデメリット13の勘違い
こんにちは、アシスタントのあゆみです。
今回は、都市伝説化しているともいわれている「競売のデメリット」について
任意売却の専門家杉山善昭先生に教えていただきます。先生よろしくお願い致します。
はい、今回もよろしくお願い致します。
いろいろなウエブサイトを拝見していると、専門的知識がない人が書いたものが散見されます。
今回は整理をする意味で解説したいと思います。
このページの目次
デメリットと思われているが実は違うもの
よくご質問を受けるのでデメリットと勘違いされやすいことにも触れておきます。
ブラックリストに載る
ブラックリストは競売になったから載るのではありません。
住宅ローンやカードローンなどの借金について、約束の期日に払わなかったから載るものです。
自己破産しなければならない
競売=自己破産ではありません。
任意売却や競売をした後に残った負債について、返済を諦めた場合に取る手段であり、競売とは直接関係がありません。
自己破産を選ぶのは裁判所ではなく、基本自分自身です。
但し、換金処分できる財産があると債権者が判断した場合、債権者があなたの破産を申し立てることも可能です。
退職しなければならない
競売になったのは、単に住宅ローンの返済ができない不動産を裁判所が法的に売却したというだけですので、お仕事とは何の関係もありません。
但し、お金を扱う部署等の業務をしている場合、負債を抱えることによって配置換え等の可能性は否定できません。
家を借りることができない
賃貸住宅の審査に通らないのではないか?とご心配される方もいらっしゃいますが、入居審査の本質は「入居者が家賃をきちんと払ってくれるかどうか?」です。
競売にかかっているからダメ。ではなく、お勤め先、年収、生活状況、家族状況から無理ない家賃レベルであれば特段問題はありません。
年金がもらえない
年金の支給は規定に合致すれば受給できます。
また、年金は国民年金法により差押え禁止財産として明記されています。
住民票や戸籍に載る
競売になったことが住民票や戸籍に残ることはありません。
破産をした場合でも同様です。
子供の就職に影響がでる
親所有の不動産が競売になる事によって、子供の就職に影響が出ることは通常ありません。
選挙権がなくなる
選挙権が無くなることはありません。
クレジットカードが作れなくなる
競売が原因でクレジットカードが作れなくなるのではなく、住宅ローンの返済が出来なかったことが原因でクレジットカードが作れなくなることはあります。
運転免許に記載される
記載されません。
銀行口座が作れなくなる
競売による影響はありません。
但し、住宅ローンを貸して付けている銀行の口座は一定期間凍結されることがあります。
家財道具全部差押えられる
競売後に返済しきれなかった住宅ローンが残っていた場合、債権者は債務者の動産を差し押さえることができますが、生活必需品は差押えることができません。
子供の学校に通知が行く
行くことはありません。
先生、競売になっても生活に影響しそうなことはないんですね。
何だかちょっと安心しました。
ココに挙げたのは都市伝説化している、謝ったデメリットですので気にすることはありません。
しかし、競売には21個ものデメリットが存在しますので、専門家として競売は避けた方が良い。とお勧めしています。
競売のデメリットはこちらの記事をご覧になってみてくださいね。
この記事を書いた専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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