【体験談】アサックスのローンが払えない

あゆみ

こんにちは、アシスタントのあゆみです。
今回は、スゴイ金利の高い所から借りて破たんしてしまった事例を杉山先生に教えてもらいます。
杉山先生、よろしくお願します。

杉山先生

こんにちは、宅建士の杉山善昭です。
今回はいわゆるノンバンクからの借入の破たん事例です。
最初にお伝えしておきますが、ノンバンクが悪いという話ではありませんのでこの点ご理解下さい。
では、状況からご説明しましょう。

返済ができなくなって既に10ヶ月

藤沢市から任意売却の相談

不動産担保金融でおなじみの、(株)アサックス:本社東京都渋谷区広尾
借主の信用情報が良くなくても、不動産の担保力を見て融資するところが特徴です。

あゆみ

先生!
「借主の信用情報が良くない」とは何でしょうか?

杉山先生

一言で言えば、「借りたお金をきちんと返せるか?」
例えば、お仕事をしていて一定の収入があるか?といったことです。

あゆみ

そうか、普通、無職の人は収入がないから、返済ができないですもんね。

杉山先生

年金をもらっている人もいるので、必ずしも「無職=ダメ」というとこではありませんが、収入がない=どうやって返済するのか?という点は重要視されます。

私がご相談時にヒアリングしたことも含めて、今回の状況を確認しましょう。

ご相談の状況確認

  • 返済ができなくなって既に10ヶ月
  • 待ってほしいと懇願したが無視
  • 期限の利益(分割払いできる権利)を喪失している
  • 既に競売の申立がなされて、裁判所の現況調査も完了
  • 入札の通知書もそろそろ届く頃
あゆみ

先生!
期限の利益とか、現況調査とか、入札の通知書とか専門用語で分からないです。

杉山先生

はい、そう言われると思って文字に解説記事へのリンクを貼っておきました^^

あゆみ

ありがとうございます。
あと、もう一つ教えてください。
待ってほしいと依頼したのに無視って普通の事ですか?
そんなにアサックスの取り立てって厳しいのでしょうか?

杉山先生

無視というのは感情的な言葉ですが、「返さないと競売になります」→「返済できない」→「競売申請」という流れになったのだと推測されます。

アサックスの遅延損害金は年20%

これはどこの金融機関でも同じですが、期限の利益(分割払いの権利)を喪失すると、以降利息ではなく、遅延損害金という名のペナルティーが発生します。
一般的な金融機関の遅延損害金は年14%程度。といってもかなりの高金利ですが。。。

アサックスの今回の遅延損害金は年20%(※ご相談時のもので、現時点とは相違する可能性があります)という取り決めがなされていましたから、一般的な遅延損害金に比べて高額であるといえます。

但し、違法かというと答えはNO。
合法ですし、本人も同意して借りたのですから仕方ありません。

あゆみ

年20%って、1,000万なら200万!
す、すごいペナルティーですね。

杉山先生

額面だけ見れば高いと感じるのも無理はないです。
一般に貸し出し金利等はリスクの多寡との兼ね合いです。

超短期間で任意売却成功

この件は、時間との闘いですから、迅速に買主を探す必要があります。
何故なら、競売のタイムリミットが近づいているからです。
間に合わないと、競売の手続きが完了してしまいます。

あゆみ

先生!
競売のタイムリミットってなんですか?

杉山先生

競売で買主(落札者)が発表された後は、事実上競売をストップできないのです。
つまり、競売のリミットとは、買主(落札者)が発表される一日前の事を言います。

幸い、人気のエリアであることや買主が探しているボリュームゾーンにピッタリの不動産であった為、私の事務所でも上位に入るスピードで買主を見つけることができました。

アサックス社に支払うもの

任意売却による買主を探す活動と並行して、アサックスに支払わなければいけない金銭の内容も確認しておかなければいけません。

【元金】

言わずもがなですが、借りたお金の残高です。

【未払い利息】

毎月の返済は元金+利息の合計金額です。返済が遅れていますので、利息も未払いとなります

【遅延損害金】

前述した通り、期限の利益の喪失後、ペナルティーとして課せられる金銭で年利20%。

【競売費用】

競売の申立には予納金という費用を払う必要があります。
簡単に言うと、不動産を売却するために裁判所に支払わなければいけない費用です。

不動産鑑定人の評価書を作成する費用もろもろです。
神奈川県では、債権が2000万円以下の場合は60万、2000万円超は100万円です。
これは予想していたので、折込済みでした。

予想外の費用「解約金」

今まで挙げたものは、一般の金融機関でも発生する金銭でしたので、想定内でした。
予想外だったのは、解約金という名の費用がかかるとのこと。
なんでも、返済期限前の一括返済をする際にかかるのだとか。

その額、返済額の3%。
かなりの額です。

誤解しないでいただきたいのは、アサックスが悪い会社だと言っているのではないという点です。

結果論になるかもしれませんが、今回のケースでは、借入れした結果破綻した訳です。

借入れする前に不動産を処分すれば防げた

借入れする前に不動産を処分していれば、今まで支払った金利、遅延損害金、予納金、解約金を支払わずに済んだことになります。

また仮に借入をしていても返済が遅れ始めた時に、売却していれば、遅延損害金や予納金の支払いもせずにすみました。

その額数百万円。

「見切り」をつければ数百万円のお金は手元に残ったのです。

あゆみ

住み慣れた家を離れたくないという気持ちはとっても分かるけど
早く判断していれば数百万円を無駄にしなかったってことですね。

杉山先生

第三者は冷静な判断がしやすいのですが、当事者となるといろいろな感情や思いが入ってしまうため、合理的な判断ができないのも無理はないことなのです。
だから責めることはできませんね。

不動産担保金融から借入する時は十分検討してから

銀行から借入れができない場合に利用する、不動産担保金融。
収入が十分になくても、時間的余裕がなくても借入ができる点ではとても役に立つので、緊急の資金調達をするには良いです。

しかし、借入れする時は本当に返済ができるかどうか?
返済する際にかかる諸費用なども十分把握、検証して借入れすることをおすすめします。

繰り返しになりますが、例え金利が高くても、諸経費が高くても、十分理解し納得の上で借り入れをしたのなら、この事例で出てきたアサックスに限らず金融会社を責めることはできません。

売却した結果

あゆみ

先生。
この方は結局、どうなったんですか?

杉山先生

はい、このケースでは売却は無事に完了して引越もしました。
ただ、売却の決断が遅れてしまったことで、本来手元に残すことができた数百万円ものお金が無駄になってしまいました。

この事例は、親から相続で引き継いだ不動産を売却したため、元々住宅ローンがありませんでした。
その為、アサックスにもろもろの返済をしても、手元に残るお金がありました。

但し、アサックスの借入が出来なくなりそうな早期のタイミングでご依頼していただければ、数百万円もの無駄なお金を支払うことなく、お手元に残すことができたのに。。。という点が残念で仕方がありませんでした。

もちろんご本人の決断によるものなので、「そうなったのも本人のせい」と言えばそれまでです。

しかし「もっと早くウチの事務所を知っていれば」「もっと早く相談してくれれば」という思いを感じずにいられません。

事例から学ぶこと

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
生活が苦しくなるとつい目先の金策をしてしまいがちです。

確かにその気持ちは人として自然な事なのですが、お金のことで困った時には、目先の金策を優先するのではなく、「それをすれば、生活が健全化するのか?」という点について考えることがもっとも重要なのです。

あゆみ

なんだか、海で遭難した時に海水を飲むのと同じように感じました。

杉山先生

良い例えですね!
喉が渇いて海水を飲むと、余計に喉が渇くという話ですね。
借金も同じで、借入すればするほど、余分なお金を払う事になり、余計に家計が苦しくなってしまいます。
「見切りを早くつける」ことが重要です。


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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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