残業代が減って住宅ローンが払えない
こんににちは、アシスタントのあゆみです。
今回は残業代と住宅ローンについてのお話しを杉山善昭先生にお聞きしたいと思います。
先生!宜しくお願い致します。
あゆみさん、読者の皆さんこんにちは、宅建士の杉山善昭です。
残業代と住宅ローンの関係は意外と深いものです。
今回も宜しくお願い致します。
このページの目次
残業代ありきの収入予想
「残業があるので大体〇〇万円程度のお給料になりますよ。」
という説明を聞いたから会社に入社したのに、いつの間にか経費削減、残業カット、ボーナスカット。
下手をすれば、仕事は減らないのに残業は付けられないのでタイムカードを押した後、サービス残業を強いられている方もいらっしゃいますね。
残業のありなしで、お給料は大きく変わります。
それもそのはず、残業代は通常の賃金の1.25倍。
深夜なら1.5倍もの給料がつくのです。
残業代って普通の給料よりも割高にもらえるって知りませんでした!
働く側にとっては嬉しいですけど、会社にとっては損ですよね?
あゆみさんの多視点思考は素晴らしいです♪
そう、会社はできるだけ残業をさせたくないのです。
会社の利益を考えた場合、残業はゼロが理想ですから、毎月残業代が貰えるとは思わないほうが良い。という事になります。
10万円程度変わることも珍しくありません。
その残業代が一切なくなったとしたら・・・
家計にとって大きなダメージになるのは当たり前です。
下手をすると住宅ローンの返済分位の残業代。
会社の都合で、減らされては困りますよね。
しかし、残念ながらいくらそう言っても、会社が倒産してしまえば、元も子もありません。
統計によりますと、1997年以降給料は右肩下がりで残業代の現象は大きな原因と言われています。
また、働き方改革などという耳障りの良いフレーズで残業をしない労働を政府も推奨しています。
これで給料水準が上がるはずもありません。
住宅ローンが支払いができなくなったら家計の見直しを!
では、残業代が減って住宅ローンが払えない場合、どうすれば良いのでしょうか?
家計の残業代依存度をチェックすると良いでしょう。
残業なしでの給料水準で、家計のやりくりができるのか?
出来ないのなら、いくら不足しているのか?
計算をしてみましょう。
不足しない方はおそらくこのサイトをご覧になっていないと思いますので、不足している方用に話を進めていきます。
不足額のリカバリー方法
不足額がいくらなのか?そしてその不足額はリカバリーできるのか?
検討してみて欲しいのです。
リカバリーの方法は
- 配偶者がパートなど働きに出て収入を得る
- 収入が回復するまで、貯金を取り崩す
- 支出が減るまで、貯金を取り崩す
- 親から生前贈与を受ける
- 一定期間金利だけの返済にする
などがあります。
収入が回復するって、会社の業績が良くなって残業とかボーナスが増えるっていうことで合ってますか?
はい、その通りです。
支出が減るほうは、子供が学校を大学とかを卒業してお金がかからなくなるってことですね?
はい、そうです。
他にも学習塾や習い事等も教育関連費用の減少になりますし、車を手放す、格安シムに携帯を変えるなども有効です。
一定期間金利だけの返済にするというのは、いわゆるリスケといい返済条件の変更を言います。
いずれかに該当しない場合、残念ながら破綻への道を進んでいることになります。
家計見直しだけで解決しない時は家を手放す判断も
住宅ローンが払えないまま放置すると、最終的には競売になります。
ですが、それ以前に入ってくるお金よりも出ていくお金を抑えなければならない。
家計の見直しをしても解決できない場合は、不利な条件で無理やり家を売られる競売よりも、自分の意志で売ることを決められる任意売却をおすすめします。
競売になると21ものデメリットがあるというお役立ち記事がありますので、読んでみてくださいね。
こちらです。
参考記事:不動産が競売になるデメリットはなんと21個
クレジットカードのやりくりだけはNG!
間違っても、クレジットカードなどのやりくりをしないでいただきたいと思います。
クレジットカードは確かに急場をしのぐために有効かもしれません。
しかし、「お金が足りない」という根本的な解決はできません。
けがをして血が流れている中で止血せずに、返さなければならない血を輸血をしているようなものです。
私達住宅ローン緊急相談室ができること
さて、なかなか自分だけでは冷静な視点で見ることができない。他の人はどうしているのだろうか?
という方は、私達、専門家にご相談していただきたいと思います。
私達住宅ローン緊急相談室は家計の破綻度診断や今後の改善方法のアドバイスなどをすることができます。
単に不動産を売るだけでなく家計の正常化を目指して日々活動をしています。
難しい事柄をわかりやすく説明し、サポートを行なっておりますので、遠慮なくご相談くださいね。
この記事を書いた専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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