平塚の任意売却は起業破たん案件

起業破綻

今回は神奈川県平塚市に出張相談。
5年前に購入した新築一戸建て。
当時はIT系企業に勤めており、仕事は大変なもののMAXの年収は1,000万円。

まわりと比べても裕福な経済状況だったそうです。
奥様は専業主婦。

経済的ゆとりがあるので、働く必要もなく、精一杯子育てができていたようです。


様子がおかしくなったのは、3か月前。

独立起業をしたころから。

独立前から週末に副業をしていてある程度売り上げの見込みも立ってきた頃。
むしろ、週末しか副業ができないことで、クライアントから「それでは仕事を依頼できない」と言われることが多くなってきたそうです。

クラウドやAIなどどんどん最新のIT技術が出始め、この先どうなるのか?
自分はIT業界で生き残っていくことができるのか?
不安を抱えていたこともあり、IT業界を見切って、副業を本業にシフトアップ。

順調に行くかのように思えたのは一瞬、収入は4分の1に。
当然、わずかばかりの貯金を崩す生活に。。。

悪いことに、役所から届いた納付書。

健康保険、国民年金、市県民税、固定資産税、自動車税。

健康保険、国民年金、市県民税の額にビックリ。
それもそのはず、会社員の時代は、会社が保険、年金は半額負担。
個人の負担は半分でしたから。

「と、とてもじゃないけど払えない。。。」


慌てて役所に相談するも、何しろ払っていただかないと困ります。

役所相談

払えなくなったらまた相談に来てください。と言われる始末。

わずかな貯えも底をつき、とうとう今月の住宅ローンの支払いができなくなる見通しに。

ちょうどそんな時に、住宅ローン緊急相談室を奥様が見つけたそうです。

ご相談時はご主人だけでしたが、奥様とはコンセンサスが取れているようでした。
独立後の事業がなかなか軌道に乗らず、乗る見込みも見えない状態。

独立前のお仕事に戻る提案もしたのですが、肉体的にも精神的にも限界を超えているし、どんどん加速していく業界なので先々最先端技術についていける自信もないとのことでした。

一つ心配なのは、引越の時期。
お子様がいるので、できるだけ学校を変えたくないとおっしゃる。

学校が変わるかどうかは、次の賃貸次第ですがエリア的にはそれほど家賃相場が高くはないので問題はなさそうでした。
転居費用については、相談時点で確約は取れないので、ご自身でも貯めていただくようアドバイス。

幸い、今から準備しても任意売却ができるようになるのは、おそらく8カ月後くらい。
それからすぐに買主が決まったとしても+2か月はあります。

ほとんど一年後です。

普通であれば、住宅ローンの支払もしていないので、十分貯蓄できるはずです。

この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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