平塚の任意売却は起業破たん案件

起業破綻
あゆみ

こんにちは、アシスタントのあゆみです。
今回は、起業して住宅ローンが払えなくなってしまった事例について宅建士の杉山善昭先生に解説していただきます。
杉山先生宜しくお願い致します。

杉山先生

はいこんにちは、守秘義務に抵触しない程度に解説していきたいと思いますので宜しくお願い致します。

あゆみ

杉山先生は任意売却の無料出張相談をされていましたよね?

杉山先生

はい、電話による任意売却無料相談は日本全国から受けております。
出張の無料相談は東京、神奈川、千葉、埼玉エリアで受けており、今回は神奈川県平塚市でご相談を受けた事例です。

独立起業して行き詰ってしまったGさん

今回は神奈川県平塚市に出張相談。
5年前に購入した新築一戸建て。
当時はIT系企業に勤めており、仕事は大変なもののMAXの年収は1,000万円。

まわりと比べても裕福な経済状況だったそうです。
奥様は専業主婦。

経済的ゆとりがあるので、働く必要もなく、精一杯子育てができていたようです。


様子がおかしくなったのは、3か月前。

独立起業をしたころから。

独立前から週末に整体の副業をしていてある程度売り上げの見込みも立ってきた頃。
むしろ、週末しか副業ができないことで、依頼者から「それでは仕事を依頼できない」と言われることが多くなってきたそうです。

クラウドやAIなどどんどん最新のIT技術が出始め、この先どうなるのか?
自分はIT業界で生き残っていくことができるのか?
残業時間も月に150時間を超え、身体もボロボロ、不安を抱えていたこともあり、IT業界を見切って、副業を本業にシフトアップ。

順調に行くかのように思えたのは一瞬、収入は4分の1に。

あゆみ

副業で順調だったのに何で4分の1になっちゃったんですか?

杉山先生

副業と言っても自分で直接事業をしていたのではなく、整体院に勤務していたのです。
本業を辞めて、整体院に勤務するのではなく、自ら整体院を開業したのです。

あゆみ

・・・という事は開業したけれど、全然お客さんを集めることが出来なかった。ということですか?

杉山先生

そうです。
副業の時のお客さんは、その整体院のお客さんですから露骨に営業活動をできません。
新規顧客を何とか集めようといろいろやったようですが、どれも上手くいかず行き詰ってしまったようです。

貯金を崩す日々にやってきた請求書


当然、わずかばかりの貯金を崩す生活に。。。

悪いことに、役所から届いた納付書。

健康保険、国民年金、市県民税、固定資産税、自動車税。

健康保険、国民年金、市県民税の額にビックリ。
それもそのはず、会社員の時代は、会社が保険、年金は半額負担。
個人の負担は半分でしたから。

「と、とてもじゃないけど払えない。。。」

慌てて役所に相談するも、何しろ払っていただかないと困ります。

役所相談

払えなくなったらまた相談に来てください。と言われる始末。

わずかな貯えも底をつき、とうとう今月の住宅ローンの支払いができなくなる見通しに。

住宅ローン緊急相談室がおこなったこと

ちょうどそんな時に、住宅ローン緊急相談室を奥様が見つけたそうです。

ご相談時はご主人だけでしたが、奥様とは比較的良好に連絡が取れているようでした。
独立後の事業がなかなか軌道に乗らず、乗る見込みも見えない状態。

独立前のお仕事に戻る提案もしたのですが、肉体的にも精神的にも限界を超えているし、どんどん加速していく業界なので先々最先端技術についていける自信もないとのことでした。

任意売却をしてローンから解放されること

収入が4分の1の状態では、家計のやりくりで何とかなるレベルではないことは言うまでもありません。
根本的な改善をすることができます。

調査した所、住宅ローンの借入が通常のレベルをはるかに超える借入でした。

あゆみ

えっ!どういうことですか?

杉山先生

そもそも新築を購入する時に、その時あった車やカードローンなどの借金を一本化して借入していたのです。

あゆみ

年収1,000万円近くあったのに貯金なかったんですね。。。

杉山先生

はい、その通りです。
年収が高くても貯金ができないケースは良くある話しです。

今回のケース。一番肝心なことは、現在の収入で生活できる環境にすることです。

その為に、過大な債務の返済から解放されること、つまり住宅は手放す。
賃貸に引越して適正な家賃とすること。専業主婦の奥様は時間の許す限り働く事が必要でした。

そのエリアの賃貸相場はそれほど高くない事は幸いでした。
一本化した住宅ローンの支払いは毎月13万。賃貸の家賃相場は8万位ですから、毎月5万円節約できることになります。

あゆみ

固定資産税も年間10万位かかりますしね。

杉山先生

そうですね。
毎月にすると8,000円程度になりますので大きいですよね。

一つ心配なのは、引越の時期。
お子様がいるので、できるだけ学校を変えたくないとおっしゃる。

学区内でも家賃相場が変わらないことも幸いでした。
この時点で住宅ローンの返済は遅れていなかったので、任意売却ができるようになるのは、おそらく8カ月後くらい。
それからすぐに買主が決まったとしても+2か月はあります。

ほとんど一年後です。

あゆみ

先生!直ぐに売ってしまえば良かったのではないですか?

杉山先生

あゆみさん、不動産を売る時は住宅ローンを全額どうしなければいけないんでしたっけ?

あゆみ

えっと・・・
家を売る時は住宅ローンを、、、全額返さなきゃいけないんでした!
そうか!元から多く借りているから、売っても全額返せないんですね。

杉山先生

はい、正解です。
今すぐ売る=全額返済
全額返済できない→任意売却できるまで待つ必要がある。
ということです。

任意売却のタイミング
あゆみ

先生これメッチャ分かりやすいですね!
全額払えないから、今すぐ売れないけれど、ある程度延滞をすれば売れるようになるから、それまで時間があるってことですね!

杉山先生

そうです。大正解。
その間は、今の家に無料で住むことができますから、その間に引越費用等を貯めることができるのです。

普通であれば、住宅ローンの支払もしていないので、十分貯蓄できるはずです。

今後の家計の見直し

ちなみに家計の見直しについても、必要になってきます。
元々貯蓄体質になっていませんから、意識を変えることが必要です。

家計の見直しの仕方は「住宅ローン返済苦、赤字家計から脱出する杉山式赤字解消法」という記事をご覧いただきたいですが、固定で額面が大きなものから節約するのが王道です。

ご相談の結果

あゆみ

このご相談者さん結果的にはどうなったんですか?

杉山先生

このケースでは、まず、住宅を手放すことをしました。
売却が決まったタイミングで、開店したお店も閉める決断をし、
副業として働いていたお店の社員になったことで、かつての収入程ではないものの安定した生活を送ることができるようになりました。

※本件事例は実際の相談事例をモチーフに作成していますが、個人を特定する内容は含まれておりません。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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