住宅ローンが払えず競売の開札まであと6日!任意売却で解決した成功事例

こんにちは、住宅ローン緊急相談室の杉山 善昭です。

今回のお話は競売を止めたお話です。

昨年の10月からサポートしている不動産債務整理案件。
競売の開札日6日前というギリギリでしたが、無事に競売をストップさせることに成功しました。

この案件は、住宅ローンに、税金の差し押さえ更には管理費の未納もあり、債権者が三人。といつもの任意売却の三倍の利害関係者。

時間がかかった一番のポイントは「価格」でした。
通常の任意売却の場合、こちらが査定を元に販売価格を債権者と相談して決めるのです。

しかし今回の場合、少し高く売れると債務を全額返済することができる状態でした。
そのため、ギリギリまで「債務完済条件」で販売して欲しいと売主から依頼があったのです。

競売の予想価格で売却されると、残る負債は約1100万円。うまく売れれば、残る負債がゼロ。

依頼者である売主の気持ちは充分理解できます。
悩む気持ちも十分理解できます。
もし私が同じ立場であったら、やはり可能性のある限り負債ゼロを目指すと思います。

今回もそうした売主の希望を最大限汲んで、残債完済可能価格で販売する事に。

数ヶ月販売していましたが、長年の経験から残債ゼロで売れる見込みが低いと感じました。
更に、裁判所から期間入札のお知らせ通知も届き、残された時間も少なくなって来たことから、残債が残る販売価格ですが現実的に売却可能な価格に改定しました。

結果的に一般相場に近い金額で売却することができ、無事に競売を取り下げることができました。
債権者と交渉して引越し代も捻出することができたので、依頼者にも喜んでいただき、私も良い仕事ができて嬉しく思います。

手前みそではありませんが、これが売却だけを優先する任意売却会社ですと、兎に角売れることを最初から優先するでしょう。
依頼者の気持ちなどはあまり勘案しないと思います。

確かに、期限の利益を喪失して住宅ローンの残額について年間14%もの遅延損害金が発生している中、一日も早い成約を目指すのは、経済的合理性があるでしょう。

しかし、私は経済的合理性だけで物事を判断することは間違っていると考えます。
何故なら、人間は感情の生き物だからです。

合理的な判断は確かに但しいかもしれません。
しかし、依頼者の希望を無視した販売計画を推し進めて成約に至ったとしても「あの時もしこうしていれば。。。」という後悔を残してしまうかもしれません。

私は、不動産を売却をして整理することもさることながら、依頼者の気持ちの整理もつけることも必要だと考えています。

私達任意売却の専門家は、単純に売却だけをするのではなく、気持ちの上でも極力傷口が少ない解決法を提案しています。風邪を引いたときにはお医者さんに診てもらうように、一人で悩まないで私達にご相談下さいね。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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