住宅ローンも税金も払えなくて競売目前でも解決した成功事例

JR相模原こんにちは、住宅ローン緊急相談室の杉山 善昭です。

今回は「相模原市中央区のマンション、競売取下げ成功」についてのお話です。

平成25年4月に初めてお会いしてから約9ヶ月かかりました。
一見、大変だったから9ヶ月もかかった。とお感じになるかもしれませんが、実はそうではありません。

初めてお会いした時には、まだ住宅ローンを払っていた状態でした。
しかし、税金の未納による滞納処分で年金の差し押さえをされていたので、生活は非常に苦しい状態でした。

このまま住宅ローンを遅れながらも払って行った方が良いのか?未納税金を払った方が良いのか?
もちろん、両方払う事が出来れば良いのですが、それはできない経済状態でした。

「どうしたら、家計が正常化するのか?」
相談者には、いつ所帯を持ってもおかしくないお子さんもいるので、お孫さんが出来た時におこずかいや誕生日のプレゼントを普通にあげることができる。
極めてごく普通の事ですが、ご相談をいただいた時点ではその普通のことも出来ないような状態で、普通の生活に戻すためにはどうすれば良いのかを最優先に考えました。

様々なお話、意見を交換した後、支払うものの優先順位を決める事ができ、生活再生へのスタートをしました。
今回の場合は、住宅ローンの支払いを停止しその分税金を優先して払う事にしました。

住宅ローンを止めて平気なの?というご心配があるかもしれません。
もちろん、住宅ローンの支払いを止めることは避けたいところです。
しかし、原資が限られていますから優先順位を付けざるを得ません。

そもそも、国税徴収法には「税金はあらゆる債権に優先する」という一文が書いてあります。
従って、住宅ローンの支払いよりも税金の納税を優先すること自体は何の問題もありません。

但し、住宅ローンの返済をストップすれば、いずれ競売で強制的に売却されてしまうのでそのタイミングを見極める必要がありますが。。。

売却ができるまでの生活の計画、売却後の生活の計画を勘案して考えましたので、相談者は「相談して気が楽になった」と当時おっしゃっていました。

ところが、予想外のことが発生。債権者がなかなか任意売却の手続きをせず、実際に販売するまでかなり待たされました。
結局販売を始める事ができたのは、平成25年の9月。
しかも指定してきた販売価格は私の査定を15%ほど上回っておりました。

「これでは厳しいな」と感じましたが、兎にも角にも指定金額で販売しなければなりません。
数回債権者とやりとりする事により、正常価格に改定する事ができたので、程なく売買契約が成立しました。

今回は、ご相談をいただいたタイミングが非常に速かったので、あらゆる方法の検討ができ、また、それを実行するタイミングも選択できた事が最大のポイントでした。

このケースは、住宅ローン、固定資産税、住民税、健康保険、管理費の未納税金をがありましたが全て解決して競売を止める事が出来ました。

全ての手続きが終わって、別れる時に依頼者と交わした握手。力強く握っていただいた感触が印象的でした。よかったですねNさん。これからお幸せに!

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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