住宅ローンが払えない人の9割がハマっているお金のコントロール問題と対処法


私共のところにご相談にいらっしゃる方は、「住宅ローンのご返済が苦しくなってどうしよう」という方が多くいらっしゃいます。

返済ができないをもっと深く掘ると「お金がない」という根本的なお悩みを抱えていることが分かります。

お金がないから、住宅ローンのご返済も厳しくなってくるのですが、この「お金がない」という状態。
なぜ、お金がない、お金が貯まらないのか?

お聞きすると、病気になっちゃったからとか。残業代がなくなっちゃったからといった回答が返ってくることが多いです。

確かに、いろいろな事が要因として挙げられると思います。
その中でも根本的なところは何か?

私は「お金をコントロールできていない」という点が根本的な要因ではないかと考えております。

人生は長いです。生きていればアクシデントは起こります。
病気を患う事も、怪我をしてしまう事も。

逆にいうと、この人生をずーっと生きていく中で、ずーっと平穏無事に生きる保証ってあるでしょうか?

あゆみ

結婚式のスピーチでよく「人生にはまさか」という坂があるっていうアレですね?

杉山先生

「まさか」ですか、、、確かに^^
昨日と同じ明日が来る保証はどこにもないと私は思っています。

明日も明後日も、ずっと今と同じ生活が続く・・・そんな保証はないですよね。

理想論って聞こえるかもしれませんが、だからこそ、何かあったときの為に、普通の生活が出来ている内に蓄えができる生活をすることがもっとも重要だと思うのです。

入ってきたお金がそのまま翌月末には無くなっているという生活。
どこかが正常じゃないと言えます。

では、どういうふうにお金を貯めていけばいいのか?
もう1にも2にも、お金をコントロールするしかありません。

サラリーマンが8割ぐらいでしょうか。2割ぐらいの方が自営業者の方だと思います。
どちらかによって若干話が変わりますが、サラリーマンの方は次の月末になるとお金が入ってくるという思考が基本的にはありますね。

そこで忘れてはいけないのが、この収入は決して永遠に保証されているものではない。という点です。

理由を説明しましょう。

給与の中には、残業が入っていたり、賞与が入っていたり、役職手当が入っていたり、住宅手当とか諸手当て。こういったものが入っている。

残業は毎月保証されているものではありませんし、賞与もしかり。
働き方改革が行われて、同一労働、同一賃金の原則により、諸手当ががなくなっていく。簡単に予想できます。

あゆみ

給料の中に入っている手当とかって、「もらって当たり前」的なイメージありますよね。

杉山先生

そうなんです。
人間は都合の良い情報しか覚えないという特性があります。
「確証バイアス」と言うのですが、傷みを和らげるための脳の機能だとも言われています。

収入は保証されていませんが、支出はほぼ確定しているのです。

今日の収入が保証されていないのに、保証されているかのように支出をしてしまう。
これでは、お金をコントロールできません。

自営業者の話をしましょう。

自営業者の場合は、皆さん口を揃えてこう言います。
「波があるからね」

確かに波があるのは私も重々承知しております。
しかし、波があるということ一言で物事を片付けてしまうと何も解決しません。

確定申告をしているわけですから、波があっても平均値というのは出すことができます。
必ず平均値としてどうなのか?
最低限、思考をそこまでしないと何も解決しません。

対して毎月かかっているコストは何があるのか?
これも年額を計算すればあっという間に平均が分かります。

あゆみ

確かにどこかで線引きしないと把握することすらできませんよね

杉山先生

その通りです。
どんな状態であっても、どこかしらに線を引かないと検討も判断もできません。

サラリーマンにしても自営業者の方にしても、お金をコントロールするということが非常に大事です。

ここの部分ができてないと、お金のご苦労をずっとし続ける。ということになるのです。

では次に「お金のコントロールっていったい何をするのか?」についてお話しましょう。
兎にも角にも、「出と入り」

入りと出と言ってもいいですけど。

いくら入ってきて、いくら出ていくのか?
全部計算を出せば、落書きでもいいからノートに書けば分かります。

入りの方は「確実に入ってくるもの」と「今だけ入ってくるもの」
分けていただいて考えていただくと良いです。

先ほど出ました残業代とか、賞与。
これは確実に入ってくる入りというものではなく、偶然的に入ってくる入りだということです。

「保証されていない入り」ということで考えていただく。
そう考えると、その保証されてない収入の方をアテにして生活を組み立てることは、「リスクしかない」ということに気がつくはずです。

この要素に気がついて家計を組んでいる方と、これも含めて全部手取りがいくらだからという形で家計を組んでいる方では、言うまでもなく、リスクをクリアできる確率が圧倒的に変わってきます。

生きていくとリスクだらけです。

いろんな意味で事故に遭うこともありますし、お仕事が続けられないこともたくさんあります。

このリスクをどれだけ回避するかというのが、人生の運営のポイントになります。

よくご相談の現場で「急に●●が起こって・・・」といったご相談。よくお聞きします。
確かに物事って急激にあるんですよ。

じわじわ来るってあんまりなくて、急激にボーンと状況が変わったりするわけです。

あゆみ

確かに!
ほとんどの事って、急におきますよね。
ウチもこの間、急に冷蔵庫が壊れました。。。

杉山先生

今日と同じ明日が来ると思っているから、違う明日が来ると「急に」という感情が抱くのは無理もないですよね。
ただ、災いは急に来る。という意識だけは持っておきたいものです。

逆にいうと、それがないっていう人生の方が不思議というか異常。
何かしらのアクシデントが人生にはつきものだという意識を持つと、このお金使っていいかな?
そういった感情が自然に芽生えるのです。

この車を買ったら無駄になるんじゃないか?といった意識になります。
興味<リスクという思考です。

私自身、お金の使い方について、とやかくいう立場でもありませんが、経験上少なくともお金をコントロールしていただくとお金の苦労はかなり減ってきます。

今日はちょっと抽象的な話でしたけれど、お金をコントロールするお話をさせていただきました。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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