お金がないのではなくお金が足りない

お金がないのウソ
あゆみ

こんにちは、アシスタントのあゆみです。
先生今日はお金の話をお聞きできるということで、他人事ではないなと思っています。
宜しくお願い致します。

杉山先生

はーい。
今日は、任意売却の話というよりも、マインド。本質の話をします。
ちょっと耳が痛いという方もいらっしゃるかもしれませんが、役に立つ話ですのでお付き合いください^^

お金がない!の本質とは?

よく私が任意売却のご相談の現場で聞く言葉の中に、お金がないというキーワードをよく耳にします。

「お金がないっていう今」を感じている方がどういう風にすると「お金がないという意識がなくなる生活にできるか」ということが分かります。

早速、本編に入っていきたいのですが、そもそも「お金がない」というのは正しくありません。

収入がゼロで、貯金もゼロという状態であれば、お金がないというお話は正しいと思いますが、そんな人はあまりいないと感じます。

私がご相談の現場で相談者からのお話を聞いた中では、本当の意味でのお金がないという方は、ここ10年振り返ってみてもほぼゼロですね。

一番悲劇的な方で、持ち家の住宅ローンが払えなくなり、不動産が差し押さえられ、電気もガスも止められていた方が相当困窮された状態でしたが、生活保護を受けたおかげでお金ありましたし。

完全に無職で本当にお金がない方なのかなと思っていたら、タバコ吸っているのです。

そのタバコ買うお金あるのですね。思わず思っちゃいましたけど。そんな状態でもお金がない状態ではありませんでした。

タイトルにも書きましたが、正しく申し上げると、お金がないんじゃなくてお金が足りないですよね。
お金が足りないから悩みが出る。ということです。

お金が足りないことをみんな金がない金がないと表現されることが多いです。
しかし、お金が足りないと意識をするのと、お金がないということを意識するのとでは全く変わるのです。

あゆみ

確かに、「お金が足りない」と「お金がない」って同じように見えて全然違いますね!

杉山先生

はい。
「お金が足りない」だと原因は自分に
「お金がないは」だと原因は他人に
あるように感じるかと思います。

お金がないというのは、なんとなく自分のせいじゃないみたいなニュアンスを若干感じると思います。

お金が足りないというのは、逆でこの要因が自分にあるような気がするかと思います。

お金がないと思っているあなたが悪い。といった話をするつもりは全くありませんので、誤解しないでくださいね。

マインドちょっと変えるだけで大分変ってきます。

お金がない理由は1点だけ。
1つだけ。
もうシンプルです。
誰でも簡単に解る話。

入ってくるお金以上の生活をするからお金が足りないのです。

話は以上。
という話になってしまうとつまらないですよね^^
事例を三つ申し上げましょう。

ご相談の現場の3事例

事例1

離婚する奥さんからのご相談です。

主人と価値観が全く合わないので、離婚するという。

どんな離婚か?お話下さったので、頷きながらお話を聞いていました。

お子さんをサッカー選手にしたい。立派ななかなか志高くてスゴイという話なのですが。そのサッカー選手にするために、某有名な教室というかサッカースクールみたいなものに入れていると。

そのお金が毎月15万円かかるんです。こういうお話。それでお金がない。

サッカー選手にしたい。それはもちろん素晴らしいことだと思います。
しかし、やりたいことがご自身の経済力の中で出来ない場合、やはり選択してはいけないと思います。

そもそも、チョイスしても長続き出来ないですから。

貯金が枯渇するまで借金が借りられるまで通えて、そこでジ・エンドとなってしまします。
くどいようですが、お子さんにサッカーをさせてはいけない。という話ではありません。
持続不可能な生活を続けることができない。という事実の話だけしています。

事例2

ご家族は4人家族ですね。4人家族。お子さんが今18歳と20歳。

家族の全員の通信代つまりスマホ代。
これが毎月8万円かかっている状態。それでお金がないとおっしゃっる。

スマホの通信費が月8万円だというお話し。

このご家族の事例。
スマホを使うなという話ではもちろんありません。

しかし、最新型のiphoneやandroidのスマホ。
それが絶対生活に必要なのか?

私の個人的見解かもしれませんが、ほぼ100%不要だと思います。

仕事上どうしても必要だとか、なんかの学校の研究をするのにどうしても最新の iphone が必要とか、まずありえませんが仮にあったとしても、生活する上でお金が足りないのであれば、物理的に買えません。

買っちゃいけないですよね。つまり、オーバースペックのものを入手することによって生活が破綻するということですね。

事例3

杉山さん。お金がないです。とにかくお金がないです。
子供のおやつとかもお金かかるしとおっしゃる。
はい、確かにキッチンカウンターの上にはこれでもか!というくらい大量のお菓子。

言うまでもなく、お子さんにおやつをあげる。という話をするつもりは毛頭ありません。

しかし、おやつを払うから生活費がこれだけかかります。
だからお金がないのですっていうのはロジックとして破綻していると思うのです。

繰り返しになりますけど、あるお金しか使えないのです。
あるお金から考えて使える範囲を使う。

こうすると、お金が足りないという生活からは脱却できるのです。

あゆみ

買い物する時に「これは必要だから」って自分に言い聞かせて買ってしまうことってありますよね。。。。
私も反省する所があります。

杉山先生

誰もが100%カンペキにできることではないので、気にしすぎることはありません^^
また、この事に意識を置くだけで、本当に必要なものかどうか?考えることができます。
横浜銀行のホームページにおかねの教室というのがあるのでご覧になってみてください。

物を手に入れるという行為は、一方で何かを手放すという行為です。

例えば、車を買うという行為は車を買えば駐車場代がかかる。車検代がかかる。ガソリン代がかかる。保険代がかかる。
そういったことが出てくるのです。

これは車というものを買った瞬間に将来の自分のお金を手放すという事なのです。

スマホもそうですね。
最新機種を「分割払いでお金払えば実質いくら」とかってやっていますが、あれは一言でいうと「お金がない人にものを買わせる手法」です。

私自身、今使っているスマホは中古のiphoneです。
私仕事でガンガン使っていますけど最新のスマホ全く不要です。

最低限できる機能があれば十分です。
別に最新機種じゃなくて全然問題ありません。
無駄なものにお金を使わないのが私のポリシーです。

私の話になりましたけれども、お金を使う使わないは価値観なのでそれ自体が良い悪いではありません。

しかし、一つだけ言えることは「あるお金の中で使えばお金足りないところは絶対にない」という事実です。

お金がない、お金が足りない。
本質的に「お金が足りないは、入ってくるお金以上のものを使おうとしている」状態。
だからお金が足りないという状態になるのです。

お金があるから安心感があるのではなく、お金が足りている生活をするから安心感というものが生まれます。

皆さんを誤解なさっている方が多いのですが、生活レベルを上げた過分な生活をしようと思うと、それを補うために無理な労働をする。
例えば、本業の仕事と別にアルバイトをしなきゃいけないとかです。
無理な生活はいつまで実現可能でしょうか?

あゆみ

先生!
お金のマインドが大幅に変わりました。
無駄な支出なのに、必要と思いこまない事が大切ですね。

杉山先生

その通りです。
この金は絶対かかるんだ!という思い込みを捨てていただくことですね。

物を買う時に、最終的にはゴミになるモノだということを理解すると無駄なものを買わなくなります。

スタートとゴールを申し上げると、結局お金を出したものを捨てている。
入り口と出口はここなのですね。
その間(中)は楽しかったかもしれません。確かに思い出の部分はねそうでしょう。

だから一切物を買うなというお話じゃないです。

あるお金の中でやりくりできるだけの楽しみを得ることだけする。
たったこれだけで、お金が足りない生活になりません。
お金が足りなくならない生活をするとお金がないという意識が消えます。

繰り返しになりますが、個人的な支出を避難をしているわけでも否定をしているわけでもありません。

お金が足りないという生活から脱却する思考というものについて今日お話しをさせていただきました。

あゆみ

先生は、任意売却の相談の場で、家計の相談なんかも受けたりするんでしょうか?

杉山先生

はい。
任意売却の現場では、家計のご相談もしています。
何故なら、端に不動産を売るだけでは生活は変わりません。
本当の目的は、売却だけでなく「お金が足りる生活の実現」だからです。


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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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