任意売却中の返済はする必要がある?

現金今回のテーマは、「任意売却している間、住宅ローンの返済をする必要があるか?」です。
結論から言うと、おかれている状況によって二つに分かれる。ということになります。

では、順番に説明していきましょう。

ポイントは、「期限の利益」を喪失しているか、していないか?です。
「期限の利益」とは簡単に言うと、分割払いする権利のことを言います。詳しくは、期限の利益とは?をご覧ください。

期限の利益を喪失していない場合、まだ分割払いの権利(義務)がありますから、原則、住宅ローンの支払い義務はあります。
但し、この場合、売却代金で住宅ローン全額払える場合は、毎月の返済を止めても止めなくても良いですが、売却代金だけで住宅ローン全額が払えない場合、毎月の返済を止めないと任意売却そのものができませんから、必然的に住宅ローンの支払いを止めることになります。

次に二つ目の「既に期限の利益を喪失している」場合のお話しをしましょう。
この状態では、既に分割払いの権利(義務)が無くなっていて、残債務を一括で支払うように請求されている訳ですから、もはや住宅ローンではなくなっています。
従って、住宅ローンそのものの返済義務はありません。

「住宅ローンの返済義務はありません」が、「残っている債務を一括で支払う義務は残っています」ので、誤解なさらないように注意が必要です。

さて、以上のことから、結論を書きますね。

不動産の売却で、残債務が全額払える方は、売却中に住宅ローンを払っても、払わなくても良く、残債務が全額払えない方は、住宅ローンの支払いを止めないと任意売却そのものがができない。という事になります。

尚、任意売却ができるようになるまでには、3か月から6か月程度の滞納が必要です。
この間は、当然遅れている返済金について、支払の督促が届きます。

当事務所では、返済遅れが生じた方はもちろん、「今後返済が遅れる予定」である方からのご相談も承っております。

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