競売を妨害する罪

東京都西麻布のマンションの競売を妨害したとして競売入札妨害の罪に問われた不動産会社の元社長に懲役1年4ヶ月の実刑判決が言い渡されました。
どのようなことをして、競売入札妨害の罪になったのか?
朝日新聞の記事によると、被告は別の男と共謀し部屋を貸しているように装う虚偽の賃貸契約を裁判所に提出したようです。
つまり、本当は賃貸していないのに賃貸していると見せかけていたと言うことになります。
何故賃貸しているように見せかけたか?
と言うことについて、少し説明が要りますね。
一般的に賃貸している物件は、よほど良い条件で賃貸しているケースを除いて、買い手が付きにくくなります。
例えば家賃相場が20万円の物件を5万円で借りている。
というように、著しく悪い条件での賃貸契約(実際は架空ですが)を認めさせれば、競売後も借り得になりますし、落札者がいなければ、それはそれでラッキーな状態になります。
結局はウソがバレて実刑となった訳です。
このケースは報道されましたが、あなたの元にこういった「おいしい話」は来ていませんか?
「〇百万円残して挙げる」とか「競売を遅らせる」といったオファーをする会社があるようですが、問題がある可能性が非常に高いので、決して「美味そうな話」に乗らないように気をつけていただきたいと思います。
この記事を書いた専門家

- 任意売却の専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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