任意売却をして税金を完納した事例

固定資産税の納付書

税金、税金、税金。
よくもこれだけ税金の種類があるなと感心する程、世には色々な税金があります。

一般消費者の立場で言えば、昨今は何と言っても消費増税が真っ先に浮かびますね。
いつに間にか取られているのが、住民税や所得税です。
給料明細を見ると記載されています。

ところが、会社では住民税や所得税を徴収していない場合があります。
その場合は個人で納付しなければいけないのですが、ついウッカリ払い忘れてしまうことがよくあります。

一戸建てやマンションをお持ちの場合は、更に固定資産税という、お金持ちから税金を奪い取る仕組みもあります。
現金で2000万円持っていても税金はかかりませんが、不動産を2000万円も持っていると年間数十万円もの固定資産税がかかります。

摩訶不思議な税制です。

さて、今の税制の愚痴を言っても始まらないので、本題です。

以前から任意売却のご依頼を頂いていた案件。
買主も決まり、最終手続きに入ります。


未納税金の納付書は1枚が1mmにも満たない紙。
それが溜まりに溜まって2センチを超える厚さ。
固定資産税に住民税に健康保険。それから軽自動車税もありましたね。

これだけ溜まってしまうと、少しづつ払って行こうという気が失せても何ら不思議じゃありませんし、依頼者も実際にそうでした。

総額210万円。今回未納だった税金を全て完納しました。
このうち半分以上延滞税ですから、延滞税の怖さがよく分かります。

「スッキリした」依頼者が言った一言。
そのお気持ち、本当によく分かります。

毎日のよう届く、督促状。
発送元が違うので、複数の督促状が届き、何が何だか把握できない。する気力もない。
どの督促も同じに思えて、どれから納めて良いか判断が使いない。
軽くパニック状態です。

今回の任意売却は複数の要因が全て上手くいき、成功しましたが、もし任意売却をせず、競売や公売によって家を失っていたら、役所から未納税金の回収のため、お給料の差押がなされていたかもしれません。

住宅ローン緊急相談室に、役所の差し押さえについてのご相談電話をよくいただきます。
不動産を差し押さえる場合と、お金を差し押さえる場合があります。

どのお金を差し押さえるか?

会社から支給される給料そのものを差し押さえる場合と、あなたの口座に入金された預金を差し押さえる場合があります。
前者の場合、差し押さえる事のできる金額に規定があるのですが、後者の場合、預金全額差し押さえられてしまいます。

税金の差し押さえに気をつけたいものですね。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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