共働きは住宅ローン破たん率が高い!?

こんにちは、任意売却の専門家、杉山善昭です。
今回のテーマは「離婚と住宅ローン破たん」です。
昨今離婚はもはや、普通の事になってきました。
実際任意売却をされる方の中にも、離婚される方は非常に多いです。
妻が専業主婦の夫婦と、共働きであるの夫婦。
どちらが住宅ローン破たんする可能性が高いでしょうか?
答えは後者。
共働きの場合のほうが破たん率が高いのです。
普通に考えれば、共働きのほうが所得基準も高く、破たんリスクは少ないように思えます。
しかし実際は違うのです。
なぜでしょうか?
共働きの場合、それぞれの所得に応じた借入をしている事が非常に多いです。
それぞれの所得に応じた借入をするということは、どちらかの所得に変化が起きてしまうと一気に家庭の収支が悪化します。
具体的な事例を挙げて考えてみましょう。
夫の月収が30万円、住宅ローンの返済が8万円。
妻の月収が25万円、住宅ローンの返済が6万円。
このような事例で考えていきます。
世帯収入は55万円で支出が14万円。
普通で考えれば、楽々返済ができるパターンです。

では、夫がリストラにあってしまったとしたらどうなるでしょうか?
失業保険のことはひとまず考えないことにします。
家計の収入は20万円、支出は14万。
とても生活できません。
妻の所得がなくなった場合はどうでしょう?
夫の収入30万円に対して、支出が16万円。やはり無理です。
このケースではリストラによる破たんですが、昨今離婚率が大幅に上昇しています。
離婚により、最低でもどちらか一人は転居することになり、新たな家賃負担が発生し家計悪化、住宅ローン破たんというパターンも非常に多いです。
共働き共同でローンを組む場合のリスク。お分かりいただけたでしょうか?
妻が専業主婦の場合は、元々妻が働かないことを前提として、住宅ローンの借り入れを行っていますから、生活が厳しくなった際、妻が働けば家計の収支が改善される可能性が高いです。
しかし、共働きの場合、二人が継続して働くことを前提として住宅ローンの借入をしていますから、収入が上がる「伸びしろ」がないのです。
当事務所にも離婚による生活環境変化で破たんしてしまったご相談が、数多く寄せられています。
共働き破たんは、夫の所得の継続性、妻の所得の継続性、そして夫婦関係の継続性の三つを検討すればリスクが見えてきます。
今現在、共働きで住宅ローンを払っている方で、かつ、貯金ができない。という状況の場合、破たんのリスクが非常に高いです。
破たん前にご相談していただくことをお勧めします。
この記事を書いた専門家

- 任意売却の専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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