不動産の売却を依頼しても売れないのは「囲い込み」のせいかも

不動産の囲い込み

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売却の依頼をしているのに、なかなか売れない!
最初は営業マンも「二カ月以内に売れます!」と言っていたのに話が違う。
そんなお悩みはありませんか?

不動産が売れない要因には、三つの可能性があります。
「価格」「物件」「不動産屋」です。

今回は、不動産屋にスポットを当てて解説します。

ご依頼されている不動産は当然、インターネットに掲載されていると思いますが、広告掲載をしている会社は、あなたが依頼した会社だけでしょうか?

だとしたら要注意です。
不動産業界の中で、依頼した会社だけで広告掲載をするのは、極めて異例だからです。

不動産業界には、レインズという不動産情報バンクがあり、売却の依頼を受けた不動産を登録する必要(一般媒介契約を除く。以下同じ)があります。

レインズは、不動産免許を持っている不動産会社でなければ、アクセスすることができない不動産情報データベースであり、各社の不動産営業マンは毎日、レインズにアクセスし、自分の営業エリアの売り物件情報を入手し、顧客に紹介したり、自社で広告展開をすることになります。

従って、依頼する会社は一つですが、あなたの不動産を販売するのは、業界全体で販売をすることになります。
その為、依頼した会社はもちろん、依頼していない会社でも広告掲載されるのです。

話を元に戻しましょう。

あなたが依頼した会社以外の広告掲載がされていない場合、あなたの不動産は、不動産の囲い込みという違法手段で販売されている可能性が極めて強くなります。

囲い込みについては、前記のリンク先で詳しく解説していますので、ご覧ください。

なぜ、囲い込みをするのか?説明をしましょう。

結論から言うと、囲い込みをすれば、依頼した会社は買主からも仲介手数料をもらえるので、収益が倍になるのです。
一例をあげると、1億のマンションを売買した場合、売主が支払う仲介手数料は306万円(税別)になります。
もし、自社で買主を見つけることができたら、買主からも306万円(税別)収益があがります。
一方、販売協力会社が買主を見つけてきた場合、買主が支払う仲介手数料は、販売協力会社の収益になります。

やり方次第で、収益が300万円も違うのです!

こういった背景があり、囲い込みをする不動産会社は、売主に内緒で、販売協力会社の販売協力依頼を勝手に断ってしまうのです。

少し視点を変えて話しましょう。

確率論ですが、1社だけで広告展開するのと、複数の不動産会社で広告展開するのとでは、どちらが早く高く不動産が売れると思いますか?

言うまでもなく、後者の複数で掲載したほうですよね。

「囲い込み」をした結果、高く売れるのなら、売主にも利益があるのですが、「囲い込みは、遅く、安く売る手段」なので、不動産会社の利益にはなりますが、売主の利益にはなりません。

あなたの物件が囲い込みされているか?どうかは、他の不動産会社で広告展開されているかどうか?で判別することができますので、まずはご自身で確認してみてください。

しかし、それだけをもって「囲い込み」と断言できるわけではありません。
囲い込みかどうかを判断する材料は、確定的なものがあるのですが、プロでないと入手できないので、「私も囲い込みされているかも?」とお感じになったら、ご相談ください。無料でお調べします。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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