任意売却住宅ローンの返済をやめるタイミング
「返済を止めるタイミング」が今回のテーマです。
住宅ローンの返済が遅れると「任意売却」ができるようになります。
逆に言うと、任意売却ができる方は、返済不能になった方なのです。
今後の生活を再確認した結果、「このままでは家計が破たんしてしまう」ことが判明した場合、任意売却をするために、自ら支払を止めるという選択肢があります。
当たり前のことですが、銀行に「返済を止めて」と申し込んでも返済が止まることはありません。
では、どうやって返済を止るのか?
引き落とし口座からお金を抜くしかありません。
つまり、口座の残高をゼロにすることです。
但し、引き落としがされる銀行口座に、クレジット機能が紐づいている場合、注意が必要です。
口座の残高が足りない場合に、自動融資されてしまうものがあるのです。
普段はありがたいこの機能ですが、返済を止めようとする場合迷惑な機能です。
延滞の話に戻りますが、当然のことながら返済を止めれば「督促」が来ます。
お手紙だったり、電話だったり。
相手はもちろん、返済を求めます。
任意売却をするのなら、ここで「もう払えないから、任意売却したい」と意思表示していただければ何の問題ありません。
スムーズに任意売却へと進みます。
しかし、言い方が適切ではないかもしれませんが、真面目な方ほど、督促されると返済をしてしまう傾向があります。
督促がある度に、何とか返済していくと、任意売却は進みません。
確かに、借りたものを返すことは、非常に素晴らしいと思います。
しかし、十分な収入がないのに、返済を続けることは、ナンセンスです。
手元の蓄えが枯渇するだけですから。
不動産は、動かない財産ですが、建物が建っている以上それは、劣化財産です。
劣化財産とは、年々価値が低下していく財産。
頑張って、支払を進めれば進める程、建物の価値は落ち、売却可能金額も低下するのです。
従って、任意売却をして、少しでも借金を多く返そうと思っているのなら、少しでも早いタイミング、つまり、建物の価値が落ちない内に売却することが望ましいのです。
この記事を書いた専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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