競売申立されたら家の周りをうろうろしている人が増えて気味が悪い

住宅ローン緊急相談室の杉山 善昭です。
今回は「最近、家の周りをうろうろしている人が増えて気味が悪い」というタイトルです。

裁判所から競売開始決定の通知が来た直後のご相談者とお話をしている際に「最近、家の周りをうろうろしている人が増えて気味が悪い」という話がよく出ます。

確かに、突然家の周りをうろうろする人が増え、しかも、お世辞にも風体が良いとは言えない人の場合、不安な気持ちになっても何ら不思議ではないですよね。

中には、インターフォンを鳴らす輩もいます。
うっかり受話器を取ると「奥さん!こちらの不動産が競売にかかっていますよ!早く何とかしないと、大変なことになります」とご近所にも聞こえるくらい大きな声で、まくし立てられるのでたまりません。

なぜ突然、家の周りをうろつく人がいたり、インターフォンを鳴らされることになったのでしょうか?
なぜ自宅が競売にかかっている情報が洩れているのでしょうか?

実はなんてことないのですが、裁判所で情報を公開しているからなのです。

一つは不動産競売情報です。
日本全国の競売不動産の情報が掲載されています。
各裁判所でも閲覧することができます。

インターネットで公開されている情報には、個人の名前は掲載されていませんが、場所が分かれば今度は登記所で所有者の住所氏名もすぐに調べることができます。

そして、インターネットでは公開されていない競売に関する情報も裁判所で閲覧することができます。

結果的に不動産の情報が全部把握できますので、不動産会社などが、ご自宅へ押し寄せる。ということになります。

ちなみに税金の滞納による公売の情報は、国税庁のホームページで閲覧することができます。

ここで注意していただきたいのが、この訪問してくる不動産会社です。


飛び込み営業してくる不動産会社は、「飛び込み営業しないと任意売却業務が受注できない不動産会社」だという事に周囲していただきたいと思います。
所有者が頼んでもいないのに自宅に押し掛け、会えるかどうか分からないにインタフォーンを鳴らして営業するのは、仕事がなくてヒマな不動産会社である可能性が高いです。
本当に良い仕事をしていれば、依頼が多くなるので、効率の悪い飛び込み営業をしている時間などありません。

こういった任意売却業者は、「実現不可能な甘い条件を提示」してくるという共通していることがあります。
目先の仕事を取りたいがために、「多額の現金を残す」「必ず住み続けることができる」「ブラックリストから消す」というような事を平気で言うそうです。
実際に、当事務所のクライアントが言われました。

繰り返しになりますが、飛び込み営業してくる不動産会社には本当に注意してください。

話を元に戻しましょう。
競売の場合、例え見学に来た人がいても、裁判所の許可がない場合室内を見せる必要はありません。

しかし、一般常識で考えれば不動産の室内を見ないで購入する人はいませんよね。
競売では、室内を見ることが出来ない=だから値段が安いという事になります。

競売の場合、一般的な相場×56%が入札可能価格となります。(場合によってはもっと安価なケースもあり)
競争入札なのでセリに近いですが、購入希望申込み額を提示する一発勝負で決まります。

話を元に戻しますが、競売の手続きが進行している以上見学者がやってくるのを阻止する方法はありません。

唯一の手段は、競売を取り下げる方法です。
競売を取り下げるには、返済額を全額払う方法。
そして、任意売却をして競売を取り下げる方法があります。
任意売却について知りたい方は「任意売却」を考え始めた方へをご覧下さい。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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