カードローンを払わずに競売の申立てをされた事例
マンションが競売にかけられてしまいました!
もうどうして良いのかとにかく分からないことだらけで助けてください!
こんなやり取りから始まったお話しです。
場所は、埼玉県さいたま市大宮区のマンション。
この記事はラジオ的もしくは動画でお聞きになることができます。
既に競売の申立てがなされていて、執行官からのお手紙が届いている状態でした。
執行官からの手紙とは現況調査という目的の為に送られてくるものです。
現況調査の書類以外にも複数の書類が裁判所から届きます。届く書類の種類によって、残された時間が変わります。
詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
住宅ローンは組んでおらず、管理費の未納が長期間あったので最初は、管理費の未納による競売申立かと思った案件でした。
しかし、実はそうではなく、キャッシングによるノンバンクの申立てによる競売。
まだこのタイミングでご相談していただいたので、十分間に合います。
ただ、競売の手続きは進行していますので、可及的速やかに対処する必要があります。
今回のケースではまず、売却する必要があるか否か?からです。
債務が少額ならその資金だけを捻出することができれば、とりあえず競売は止められますからね。
そこで、債務がいくらあるか調べたのですが、ご本人は混乱していてどこからいくら借りいれしているか分からないとおっしゃる。
その為、届いている書類を全て整理することに。
幸い物持ちの良い依頼者さんだったのでほぼ全ての債務が確認できました。
合計すると結構な金額。
現状の収入などもおききましたが、どうにかなるレベルではないと判断されました。
幸いな事に、住宅ローンはないのでマンションを売却すれば全ての負債が返済できる見通しでした。
そうなると今度は、本当にマンションを手放す選択がベストなのか?という話になります。
今回は、ファミリータイプのマンションに独り住まいということで、マンションを維持する合理的な理由もありません。
風水学的にも、広い部屋に一人で住むのはよろしくない。
経済的にも、使用しない空間の分まで固定資産税や管理費を払うのは合理的とは言えません。
そんな余裕があるのなら、将来のために貯蓄したほうが得です。
家は自分の幸せの為にあるものであって、家の為に自分が犠牲になるのでは本末転倒です。
住まいを維持したほうが良いかそうでないかは、簡単な問題ではありませんが、基本的には「そこに住む合理性」と「経済的合理性」の二つの要素が重要です。
例えば、一人暮らしなら2LDKもあれば十分すぎる広さです。
それ以上の広さは、そこに住まなければいけない合理性もありませんし、経済的合理性もないといえます。
無駄なものに、お金を使うのは浪費です。
浪費をしていることにより、友人の結婚式に出たりという社会人として当たり前の生活がままならないのは、残念という他ありません。
どうやったら正常な状態に戻るか?
という点が極めて重要であり、とどのつまりは家を売却すれば生活が正常化するのか?ということです。
今回は時間が限られていることから、タイムリミットになったらどうするか?
それまでの間にどうするか?
という所から立案しました。
結果、買主が無事見つかり売買契約を締結することができました。
これから転居先を探す事になりますが、時間的にもゆとりがあるので落ち着いて進めていけると思います。
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この記事を書いた専門家
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(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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