うつ病で住宅ローンが払えない時の任意売却
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こんにちはアシスタントのあゆみです。
今回はうつ病と住宅ローンのお話しです。
私の知り合いにも旦那さんがうつ病で住宅ローンが払えなくなってしまった人がいるので、とても興味のあるお話しです。杉山先生よろしくお願いします。
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はい、こんにちは、今回もよろしくお願いします。
住宅ローンの返済って意外プレッシャーなんですよね。
イヤな仕事でも家の為、家族の為逃げられない、、、という方。
ご相談の現場でも多く聞かれます。
今回は、実務でも数多く遭遇する、うつ病を患いながらの任意売却についてお話しします。
任意売却そのものがストレスのかかることですが、加えてうつ病になってしまった場合、どうしたらいいのか途方に暮れている方もいらっしゃるかと思います。
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先生のところに相談される人の中でうつ病の人って結構多いんですか?
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私は医者ではないのでうつ病がどうかの診断はできませんが、精神科に通っているという方は全体の2割程度いらっしゃいますね。
精神科に通うくらい、心がお疲れになっている方ですので「人と会いたくない」と感じるのは自然です。
そうした場合に弊社ができることをお話しします。
奥様から「夫がうつ病で、人と話をすることが難しいのですが大丈夫でしょうか?」というご相談をよく受けます。
確かに、ご主人名義の不動産を奥様が独断で売却をすることはできませんし、根本的にご主人が主導で取り組まないと話が進まないのでは?と思っても無理はないかもしれません。
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先生!
不動産を売るって、いろいろな人に合う事になりますよね?
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通常はそうですね。
不動産の任意売却をする際、「債権者」「司法書士」「買主」「買主が利用する銀行」「買主側の不動産会社」という沢山の関係者と会うことになります。
ただ、私の事務所では、極力接触頻度を少なく、できるだけあちこち行かずに任意売却できる方法をご提案しています。
「うつ」状態にあると、他人との接触に支障をきたす場合がよくあります。私も過去に多くの経験をしました。
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本来、不動産の売却は不動産会社、購入検討者、借入銀行、登記をする司法書士等の取引関係者との接触があり、売買契約、登記手続き、明け渡しの立会い等、約束した日時での諸手続きに出向く必要があります。
しかし、鬱病などの状態にあると、それらは非常に困難です。
「なるべく、精神的負担が少なく任意売却ができないものか・・・」
当事務所では、「他人と接触しなければいけない機会を極力少なく、できるだけ出向かなくても良い」任意売却方法をご提案しています。
このページの目次
住宅ローンが支払えなくなったらやるべきこと
では本題です。
うつ病になり、住宅ローンが払えなくなったらやることを見ていきましょう。
できるだけ早く相談する
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私の友達だったらやっぱり「できるだけ早く相談してみて」って言っちゃいます。
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正にそれが正解です。
本来は住宅ローンが遅れる前、つまり生活が苦しくなりそうな段階で相談いただくのが時間的ゆとりも多少ありオススメです。
早く相談する。これが一番の決め手になります。
弊社含めて住宅ローンを専門とした専門家へ相談してください。
金融機関への相談もしてくれます。
返済スケジュールを変えるなど 早めに相談すれば認められる可能性は高いです。
住宅ローン支払えなくなったらどうなるのか?
住宅ローンの返済ができない状態が続けば、最後には競売になります。
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ローン返済の救済措置 ローン返済で困った時にできること
ローン返済の救済措置は<債務整理>と呼ばれる以下の3つを紹介します
1・任意整理:住宅ローン以外の借金の総額を減額できる等。ただし、安定した収入が見込めることが条件です。
2・民事再生(個人再生):住宅ローン以外のローンを軽減できる等。住宅に住み続けられるメリットがあります。ただし、安定した収入が見込めることが条件です。
3・自己破産:法律上、借金の支払義務が免除される手続き。住宅ローン以外の借金も多い場合は検討を視野にいれても良いかもしれません
こちらの記事で詳しく解説しています。
うつ病では継続して安定した収入が見込める可能性が低いと言わざるを得ません。
そんな状態の中での任意整理、個人再生は慎重に行う必要があります。
自己破産は借金全体をどうするかのお話です。
自己破産と任売は一緒に検討してもいいかもしれません。
任売で高く売れれば自己破産をしなくていい可能性も上がります。
弊社は自己破産も含めた任売のプランをご案内できます。
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任意売却と自己破産のお話しって以前しましたよね?
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という記事で解説していますので、ついでにお読みいただけると理解が深まると思います。
弊社は自己破産も含めた任売のプランをご案内できます。
ワイド団信
病気などで住宅ローンの支払いが困難になった時、調べていくと「団信」や「ワイド団信」というキーワードが多く見られるかもしれません。
団信とは正式には団体信用生命保険のことです。
保証協会団信は、信用保証協会からの債務保証を伴って融資を受けた債務者(※)が、その債務を全額返済されないうちに死亡もしくは所定の高度障害といった不測の事態に陥られた場合に一般社団法人全国信用保証協会連合会が生命保険会社から受取る保険金をもとに、金融機関に対する債務を弁済することにより、事業の維持安定とともに、ご家族の安心を図ることを目的とした制度です。
引用:(一般社団法人)全国信用保証協会連合会HPより
住宅ローンの返済中に、死亡、重度障害になった場合、その時点で残っている住宅ローン相当の保険金が受取れ返済に充てることができます。
ワイド団信とはうつ病でも保険金が受取れる保険でなく、一般の団信よりも加入条件が緩和された団信のことです。
分かりやすく言うと、持病があっても入れる保険という事になります。もちろんその分だけ保険料は高くなります。
ちなみに住宅ローンを借りた後から加入することはできません。
収入が見込めないのなら任意売却がおすすめ
休職や退職により大幅に減少してしまった収入では住宅ローンが払えなくても何ら不思議ではありません。
早期に、別の仕事が見つかればともかくですが、ご病気の状態では先行きが不安です。
また金融機関と相談して一定期間利息だけの支払いをするなどしても、そもそもその支払いができないという状態であるならば不動産を売却することがもっとも現実的な解決方法です。
任意売却とは
住宅ローンが払えないまま放置すると競売になります。
しかし、通常、住宅ローンを残したままの住宅を売却をすることはできません。
売却時に全額精算、つまり返済する必要があります。
売却する際に住宅ローンを全額返済することができない場合、不動産を売ることができません。
但し、任意売却は住宅ローンを完済しない状態で不動産を売却できる特殊な売却方法です。
家を売っても家に住み続けられるリースバック
リースバックとは、一言で言うと「一旦売却するものの、買主から不動産を貸してもらい、引き続き居住する。」というものです。
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特殊な事例ですが、成功事例はあります。 ご相談者の方の状況に応じて、リースバックが可能かどうかを提案します。
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うわ~
何だかややこしいですけど、売った相手から家を借りるってことですね?
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その通りです。
自分で住みたいという方に売却しても貸してくれませんが、投資的に購入した相手に売却すれば実現します。
うつ病でも任意売却はできるのか
結論から言うと、うつ病でも任意売却はできます。
ただし、うつ病にかかったご相談者の方のほとんどはコミュニケーションをとるのが難しい状況です。
奥様から「夫がうつ病で、人と話をすることが難しいのですが大丈夫でしょうか?」というご相談をよく受けます。と冒頭でお話ししましたが私の事務所では積極的にこういった状態の方からのご依頼を受け入れております。
うつ病のご相談者へ
「他人と会いたくない」
「決められた日時に決められた用事ができない」
そんな方でも任意売却をする方法はないものだろうか、、、
方法は一つではありません。
例えば、不動産の売買に必要なことを弁護士に丸ごと委任してしまう方法もあります。
他にも、「できる所は奥様に代理で手続きをしてもらう方法」もあります。
電話、オンライン会議システム、郵送など、あらゆる方法で少しでも負担が少ない方法で進めて行きます。
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そうそう、こんな事もありました。
初回のご相談に伺った時のこと。ご主人は重度のうつ病で私とも会う事ができない状態でした。
ご自宅に訪問してご相談だったのですが、リビングで奥様と私がお話しをし、隣接する和室でご主人が話を聞いてもらう。
もちろん、戸襖は締めたまま。
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と、戸襖越しですか。。。
先生はそんな経験しているんですね。スゴイ。
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はい、他にも靴が履けないから外出できないとおっしゃった方もいらっしゃいました。
症状はいろいろですが、大変な状態で生活なさっています。
うつ病で任意売却した人はどうしているのか
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先生のところで任意売却された方は、どんな風に売却して、その後どうなったんですか?
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私は医者ではありませんが、住宅の事について言えば
「頑張らないこと」をアドバイスしています。
今までずっと頑張ってきたので心が疲れてしまったのですから
・住宅ローンを払おうと頑張らない
・無理に債権者と話をしない
・家を守ろうとしない
もう、頑張らなくても良いのです。という言葉をかけています。
責任感の強い方程、家を守れない自分はダメだ。家族に迷惑をかける自分はダメだ。自分が情けない。といった自己否定感を強く感じやすくなるという研究結果があります。
私としては、背負えない荷物を背中から下ろす。
背負えないマイホームを背中から下ろすための業務をお手伝いしています。
売却した後は、ご実家に戻る方、賃貸住宅に行かれる方それぞれですが、減少した収入でも生活ができるようにすることが何よりも一番大切です。
私の経験上のお話しですが、マイホームを手放す前は「手放すことに抵抗があった」という方がほとんどです。
一方、手放した後は「手放してスッキリした」という方がほとんどです。
うつ病の方も安心して相談いただけるように
任意売却だけでも、精神的に負担なのにその上名義人であるご主人がうつ病に・・。
ご主人がうつ病になった。というご相談の場合、9割以上はご家族からご相談寄せられます。
こうした方は住宅がご主人名義なので奥様が不動産を回っても手続きできないと断られてしまうケースなど、 お困りの基準がさらに高くなっています。
弊社では極力人と接触しないで手続きが完了できるようにいたします。
銀行など債権者は本人の同席を強く望む場合があります。
こうした場合の交渉も弊社にお任せください。
弊社とのやりとりや銀行とのやりとりも、できるかぎりうつ病にかかったご本人と直接接触しない方法とノウハウがございます。
方法は一つではありません。例えば、不動産の売買に必要なことを弁護士に丸ごと委任してしまう方法もあります。
例えば、できる所は奥様に代理で手続きをしてもらう方法も。
電話、オンライン会議システム、郵送など、あらゆる方法で少しでも負担が少ない方法で進めて行きます。
この記事を書いた専門家
![宅地建物取引士杉山善昭](https://www.e-lifestage.info/wp-content/uploads/2019/07/600-150x150.jpg)
- 任意売却の専門家
-
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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