自己破産とは?

銀行自己破産って何だかかっこ悪いと感じていませんか?
こんにちは、住宅ローン緊急相談室の杉山 善昭です。

そもそも自己破産とは、何でしょう?

返しきれない負債(借金)の返済が出来ない!と宣言することです。

自己破産を申請しただけで、借金返済を免除してくれるわけではなく、免責決定という手続きを経て、借金から解放されることになります。

誤解されやすいですが、自己破産の申請を出しただけで、借金が無くなるわけではないんですね。

自己破産を申請し、免責を受けて「借金はあるけれど、返済しなくても良くなった。」状態になると覚えておいていただければ結構です。

さて、この自己破産。


制度と仕組みがよく分からないせいか、何となく体裁が悪い。とかカッコが悪い。というイメージが先行していること。よくあるのです。

では順番に説明していきましょう。

~自己破産の申請をするとによるデメリット~
〇官報に自己破産申請をしたことが掲載されます。
〇弁護士、税理士、不動産業などの免許が破産手続き期間中、停止になります。
〇免責決定がおりるまで、海外旅行に行くことが制限されます。
〇一定財産(現金99万円、20万円を超える預金、退職金など)債権者に配分されます。

※官報とは公の新聞のようなもので、金融機関や保険会社などが
見ています。一般の人で読んでいる人はほとんどいません。

~自己破産をする事によるメリット~
〇手続きが完了すると、給料の差し押さえをされる危険が無くなります。
〇債務がいくらあっても、返済を免責される。
〇過払い金が戻ってくる。
〇取立てが止まる。

いかがでしたか?
今まで持っていた自己破産のイメージと少し違っていたのではないでしょうか?
次に、よく誤解されやすいことを挙げておきましょう。

~よく誤解されやすいこと~
〇住民票や免許証に載る。→載りません。
〇戸籍に載る→載りません。
〇選挙権が無くなる。→無くなりません。
〇賃貸物件を借りれなくなる。→必ずしもそうではありません。
〇会社や学校に知られる。→官報を確認していなければ、知られる可能性は低いです。
〇ブラックリストに載る。→自己破産の申し立て前でも、延滞すれば載ります。
〇二度と借金ができない。→一定期間経過後、借り入れ対象となります。
〇家族に迷惑がかかる。→かかりません。むしろ借金を処理しないほうが問題があります。
〇自動車の運転免許が無くなる。→無くなりません。
〇近所に知られる。→官報を確認していなければ、知られる可能性は低いです。
〇親に借りたお金だけを返済することができない破産手続き中は出来ませんが、返済する方法もあります。

実務ではよくこういったご質問をいただきます。
よく出てくる「官報」ですが、あなたは今まで官報をご覧になったことがあるでしょうか?
ご興味がある方はhttp://kanpou.npb.go.jp/でご覧いただけます。

殆どの方が見たことないと思います。

ここまで説明してきましたが、
住宅ローンローンが払えなくなること=自己破産ではないのでご注意下さいね。
競売や任意売却でマイホームを失った後に残った借金を
どうやって処理すればよいか?という
一つの選択肢が、自己破産です。

残った住宅ローンの処理方法は、自己破産だけではなくほかにもあります。
ご興味がある方は「任意売却後に残った借金の処理の仕方」という
記事がお役に立つと思います。

テーマは任意売却後に・・・となっていますが競売の後でも同様です。

私たち、住宅ローン緊急相談室はプロにとって当たり前な
「自己破産」という言葉でも
一般の方には馴染みのない言葉であれば、十分かつ丁寧に
説明し、ご理解をきちんといただきながら、任意売却をしております。
遠慮なくご相談くださいね。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭任意売却の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMヨコハマ、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演。単に家を売るだけでなく「お金に困らない暮らし」を提案している
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